混沌としたまま前に進むのすすめ

指示ゼロ経営は不安定を糧にして前に進む経営、僕はそう定義しています。
人は安定が大好きな生き物ですが、創造性やエネルギーは不安定の状態から生まれると考えています。
静的ではなく動的。

不安定な時代にみんなで力を合わせがんばって、困難を乗り越えてきた、でも安定したら官僚的になったり挑戦ができなくなり、それが原因で衰退したという話は非常に多いと思います。

「止まったらお終い」

動き続けること。

特に指示ゼロ経営(自律型組織)はそうだと考えます。
今日の記事は「混沌としたまま前に進む」ということを考えたいと思います。

動的なダイナミズムで変化に適応する

まずは不安定がエネルギーになることについて考えたいと思います。
その前に、指示ゼロ経営のメカニズムについて確認しますね。

指示ゼロ経営では基本的に部下1人1人と関わることをしません。集団と関わります。
どういうことかというと、課題は集団に対し出します。個々には出しません。

例えば、営業チームで言えば、個々に目標を設定せずに「チームとしての」目標を設定します。
(この目標自体も、「このくらい欲しい」と自分たちで設定するようになります。)
個々に割り当てると部分最適を招きます。
1人1人が目標の達成度で評価されれば部分最適は加速します。
「とにかく自分だけ」という思考に陥り、競争が生まれます。

「チームで力を合わせないと達成できないチーム目標」が設定されると共創が起き、集合知を発揮します。
全体最適です。

チームに課題が設定されると、チーム内ではどんな動きが発生するでしょうか?
基本的なパターンがあります。
まず、真っ先に行動するイノベーターが現れます。
その人は、やる気満々で動くこともありますが、「他にやる人がいないから」と義務で動くこともあります。
(※義務で動いた場合に、周りにフォローする人がいないと潰れてしまう危険性あり)

イノベーターの動きは伝播していきます。イノベーターに続き動く人が増え、ある人は縁の下の力持ちの役割を行います。
全員経営です。
この動的なダイナミズムが組織に活力を与えます。

しかし、このムーブメントは順風満帆ではありません。
葛藤、混乱から生まれます。

混沌→調和→混沌→調和の繰り返しで前に進む

画一的な管理により最初から役割を決められるのと違い、自由な動きが起きるので最初は混乱します。
不協和音も生まれます。
話し合いをしてもまとまらない、決まらない、自発的に役割を立候補しない。
時に対立します。

集団内にスッキリしない不快が漂います。
一見すると上手く行っていないように見えますが、これは必要なプロセスだと考えています。
これを経験せずに調和したという話は聞いたことがありません。

自由に発言できる、行動できるからこそ起こる不協和なのです。
独裁状態、村社会状態では起こらないのです。

人は不快な状態をなんとかしたい(しなければ)と思います。
方法は2つあります。
1、逃げる(諦める)
2、向き合う

向き合った時に組織は動的な変容を遂げる可能性を秘めます。
時として、この不快からの脱却を「なんとかしてよ、管理者でしょ?」とリーダーに求める事があります。
ここでリーダーが動いてしまうと事が収集しますが、その時点で静的になってしまいます。
リーダーの限界を超えた発想は生まれません。

「なんとかしたい」「なんとかせねば」を自分事にした時にムーブメントが起きると考えています。

これが「指示ゼロ経営は無茶ぶり経営」と言われる所以なのです(笑)

ムーブメント後半では前半に比べ混沌は減りますが、外部環境が変わると、また混沌が起こります。
これは逆に言うと、常に変化に適応できることを意味します。

指示ゼロ経営が常に混沌の状態である理由をお分かりいただけましたでしょうか?

これは決してストレスばかりではありません。
共創により成果を出す体験は格別ですよ。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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