課題解決力の高いチームを創りたければ、リーダーは社員1人1人に関わらない

リーダーがいちいち指示命令をしなくても、自分たちで課題を発見し解決ができるチームを創りたければ、社長は集団(チーム)の中に身を置かず、外にいて集団を観ることが大切だと考えています。
あるいは集団の中に入るが「上から」ではなく一緒に課題に取り組むことだと。

1人1人を指導していると自律型組織にならないからです。
これは、従来の社長の在り方とは180度違いますよね。

チームづくりに対する視点がまったく違うのです。
今日は「集団と関わる」という視点について考えたいと思います。

チームを育てるには個々の社員ではなく集団に関わる

まずは僕の経験から話しますね。
僕は昔、社員1人1人と関わるスタイルでチームづくりをしてきました。
悩んでいる社員がいると相談に乗り、成果が出ない社員には個別に指導をしました。
報連相を徹底し「社長 対 1人1人」という構図で関わってきた。

とても充実していました。
でもね、弊害が大きかったのです。
まず、関わる社員が偏ってしまった。
悩んだり問題を抱えている社員につきっきりになって、そうでない社員との関わりが薄くなったのです。
彼らの中には僕に不満を抱える人もいました。
そうすると社員間の人間関係が悪くなるんです。

意外なことですが、学級崩壊が起きているクラスは案外、イジメが少ないそうです。
先生の影響力がないから、子どもたちの間に変な「気に入られる競争」がないからだと言います。

そして、一番大きな弊害は、社員1人1人が育ってもチームが育たないことです。
何かあるとすぐに僕のところに相談に来ちゃう。
チームワークは、何かあった時に自分たちで主体的に支え合うことで成り立ちますよね?
困っている仲間がいたら誰に指示されなくても動く、そんな関係で成り立つもの。

つまり、社長の影響下で動いていてはチームワークは形成されないのです。

僕は指示ゼロ経営を理解してから、余程のことがない限り個々と関わることをしなくなりました。

「僕 対 集団」そんな関係性です。

チームの外から観る習慣が大切

集団と関わるようになると、社長は課題を集団に投げかけるようになります。
例えば、困っている社員がいた時に、自分で動くのではなく「困っている仲間がいるけど、みんなどう思う?」と全体に投げかけるのです。

そうするとどうなるか?
誰かが動く。
最初に1人か2人が動き出します。

その時に、「こういう行動をしている仲間がいるよ」とアナウンスします。
別に褒めているわけじゃない。
褒めると、行動の動機が「褒められたい」にすり替わってしまうからです。
その人の行動を全員にシェアしているのです。

そうすると、それに続く人が出る。
その人たちを見て、さらに続く人が出るという伝染で全体に広がっていきます。

これが習慣化されると、集団は自分たちで課題を発見できるようになります。
指示を出さなくても自分たちでミーティングを開き話し合います。
その時には、「みんなに」感謝します。
課題に気付いて招集をかけた人も凄いですが、それに賛同し続いた人も凄いからです。

集団にはそういう力があるのです。
伝染によって全体のレベルが上がっていく。

これは社員1人1人と関わっていたらできないこと。

集団の中にどっぷり身を置き、1人1人と関わっていると自律型組織にはなりません。
集団の外に身を置き、集団と対話することが大切です。

1人1人と関わると充実感はありますが、チームを育てることが社長の役割です。
そのためには、社長は集団の中に身を置かず、外にいて集団を観ることが大切です。

それでは今日も素敵な1日を!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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