あなたのビジネスが「物語」に昇華した時に起きる奇跡

僕は、自分の仕事の傍ら、ホワイト企業大賞の審査を務めています。
優れた経営者の話を直接聞くことができ、まさに役得といったところですが、毎回、彼らの話を聞いて感心することがあります

それは

「ビジネスが物語になっている」

ということです。
だから、話を聞いていると惹き込まれてしまうんですね。中には「俺にも関わらせてくれ!」と言いたくなるものもある。

優れた物語には、メンバーを行動に駆り立てるエネルギーがあります。
物語の力で奇跡の復興を遂げた国といえば、我が日本だと思います。戦後、日本人はみんな「戦後の復興」という物語を生きていました。
優れた物語は優れたタイトル(スローガン)があります。戦後復興を表したタイトルといえば

「アメリカに追いつけ追い越せ」

でした。
現実に立脚していて、かつ分かりやすく魅力的ですよね。
以前に、父が「当時の日本人は、みんな復興物語の役者だった」と言っていたのを覚えています。

翻って現代はどうでしょうか。
何かの物語を生きているという実感を持っている人はほとんどいないのではないでしょうか。
物語は、「現実の問題」と「理想」と、そのギャップを埋める「プロセス」で成り立ちます。戦後の復興という物語が終わったのに、それに変わる、新しい理想を設定できないことが閉塞感の原因だと思います。理想がないと、目の前にある問題だけが目につき、不満と失望に苛まれるからです。

「失われた30年」と言いますが、私たちが失ったものは「物語」なのかもしれません。

今、経営にも物語が必要だと考えています。
どうすれば魅力的な物語を紡ぐことができるのでしょうか。

僕は、それをテレビゲームから学びました。ゲームって時代とともに物語性がアップデートしているんですね。
歴史を振り返りましょう。

1970年代に「インベーダーゲーム」が流行りました。
ひたすら押し寄せてくる敵をやっつけるという、物語性のないゲームでした。ステージをクリアしても、次のステージで敵がズラッと並んでいる、それがずっと繰り返される無限地獄のようなゲームです。

モチベーションは「得点」と「クリアしたステージ数」ですが、これをビジネスに置き換えると、「賃金」と「出世」ということになり、まさに当時のビジネス事情の写し鏡だったと思います。

インベーダーゲームの登場から7年後に「スーパーマリオブラザーズ」が登場しました。
スーパーマリオブラザーズには「ピーチ姫を助ける」というミッションがあり、物語性を帯びています。このゲームには、一応、得点もあるのですが誰も気にしません。 僕も中学生の時にハマりましたが、ピーチ姫救出という使命を負い、寝食を忘れプレイしたことを覚えています。

今、ゲームはオンラインゲームへと進化しました。オンラインで繋がった仲間と力を合わせミッションを達成するというゲームが多くありますよね。息子がハマっていましたが、ミッションを達成した時の喜びは格別で、仲間とオフ会をやったと言っていました。

オンラインゲームは、現代のビジネスの手本になる部分が多くあります。
そこに、どんな要件があるかを分析すると、物語性あふれるビジネスに昇華するヒントが得られるかもしれませんので、一度プレイしてみてはいかがでしょうか。

息子からは「仕事が手につかなくなるから注意ね」と言われていますが 笑。
 
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