経営に「音」を取り入れる効果について

今日は、変わった提案をしたく記事を書くのですが、僕は経営に「音の力」をもっと取り入れた方が良いと考えています。
その理由は、音が絡むことで、学習体験が記憶に粘りつき、学びの効果が高まるからです。

ある曲を聴いただけで、以前、それを聴いた時の風景や感情が蘇った…そんな経験は誰にでもあると思います。
僕は、音楽をかけながらドライブをしていて、後で、その曲を聴いたら、走っていた時の風景や感情が鮮明に甦ることがよくあります。

音が、単なる音を超えて情緒的な体験を生む現象を、カナダの作曲家マリー・シェーファーは「サウンドスケープ」と名付けました。
音に意味づけがなされ、情緒を含んだ文脈ができあがるのです。
サウンドスケープは何も音楽とは限らず、街の雑踏やお寺の鐘の音、虫の音など多岐にわたります。

あなたにも、忘れられないサウンドスケープがあるのではないでしょうか。
ちなみに、僕のサウンドスケープは、高校3年生の受験期に聴いた「FM東京」(現在はTokyofm)のジングルです。
5年前ほどに、偶然にもYoutubeでそのジングルに再会した時、当時の感情…東京生活に焦がれる想いがリアルに蘇ってきて胸が熱くなりました。

あなたには、どんなサウンドスケープがありますか?

サウンドスケープに関する逸話と言えば、香港が中国に返還された時のエピソードがあります。
中国政府の下で生きることに嫌悪した多くの人がカナダに移住したのですが、その時のカナダで爆発的に売れたのが、香港の雑踏の音を収めた音源集だったと言います。

僕は、サウンドスケープの力を経営にも活かすべしと考えています。
僕の研修に参加したことがある方なら分かると思いますが、僕は研修のグループワーク中に、音楽をかけます。DJの経験を活かし、話し合う内容や、受講者のテンションなどを考慮し、最適な曲を選びます。
同じ曲を研修中に何回もかけるので、皆さん、研修が終わる頃には覚えるのですが、研修での学び、チームワークの愉しさ、文殊の知恵を出す充実感などの感情が、音に包まれ記憶にしまい込まれるのです。

経営の世界は、とかく論理に偏りがちですが、感性が重視される時代では、情緒が繁栄の鍵を握ります。
理念を語る時、対話が深まる時、挑戦を後押しする時…そこに「いつもの音」があると、そこに向かう感情が高まります。
是非、あなたの組織でも音の力を活用してみてはいかがでしょうか。
 
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