桃太郎から学ぶ組織づくりの成功法則

経営は「桃太郎」から学べるという話があります。
桃から生まれた桃太郎が犬、猿、キジを連れて鬼退治に出かけるという、あの有名な昔話です。

改めて物語の概要を確認しますね。
鬼に金品を奪われた村人を見て、桃太郎は鬼ヶ島に鬼退治に行くと言い出します。おばあさんとおじいさんは最初は反対しますが、桃太郎の熱意に折れ、きびだんごを作って送り出します。
途中、犬・猿・キジに出会い「桃太郎軍団」を結成し、見事に鬼退治を成功させるというストーリーです。

まず、注目したいポイントは「おばあさんとおじいさんは最初は反対した」という事実です。
斬新なアイデアほど、初期段階では多くの人に反対されるものです。
テレビプロデューサーの佐久間宣行氏は、アイデアを話した時に、みんなが「?」という反応を示すものに目をつけると言います。
みんなが即座に「イイね」と言うものは、すでに世に中にあるものだからです。

斬新なアイデアが消されそうになった時こそリーダーの出番です。
「ちょっと待って。簡単に廃案にせず検討しよう」と、アイデアを表舞台に上げることができるとしたら、リーダーを置いてはいないのではないでしょうか。

次に、組織づくりです。
組織活動を行う際には、次の4つの役割が必要です。

1、創造性…ビジョンを描いたりアイデアを出す。
2、実務…ビジョンやアイデアを実現させる構造をつくる。(いわゆる右腕)
3、分析…組織活動を客観的に分析する。
4、関係性…人間関係を円滑にする。

これらを桃太郎に当てはめと…

1、ビジョン&アイデア=桃太郎
2、実務家=犬

3、分析官=猿
4、人間関係構築=キジ

少々強引ですが、このように整理することができます。

組織活動は「PDS」…「Plan(計画)」「Do(実行)」「See(振り返り)」のサイクルで回します。(PDCAと同じです)

PDSに4つの役割を当てはめると…

・Plan…「ビジョンを描く人」「アイデアを出す人」「実務家」が必要になります。桃太郎の物語では、桃太郎と犬です。

・Do…実行段階では実務能力とチームワークが必要です。物語では犬とキジです。

・See…分析に長けている人、物語では猿が適任ということになります。

このように、プロジェクトチームを結成する際には、4つのキャラクターを入れることと上手くいきます。
この知見は採用の際にも役立ちます。採用は、よほど意識をしないと担当者の好みに偏る傾向があります。4つのタイプを知ることでバランスが取れた採用を実現することができるのです。

僕が、今日の記事で強くお勧めしたいのは、組織が何かおかしいと思ったら、桃太郎物語になぞらえ、今いるメンバーと「出会い直し」をすることです。
リーダーは、今一度ビジョンを語り、味方をつけるところからやり直すことが大切です。そうすることでビジョンの共有や適材適所などが整理され、チームチームが再構築できるからです。

そして、最後になりますが、桃太郎物語の歌について。

♪桃太郎さん桃太郎さん、お腰につけた きびだんご1つ私に くださいな. やりましょう やりましょうこれから鬼の 征伐についていくなら あげましょう。

鬼退治のミッションへの共感ではなく、報酬で釣っているところには文句をつけたいと思うのです 笑。
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