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この「一番言いにくい言葉」が社員のやる気を発動させる

おはようございます。
指示ゼロ経営の米澤晋也です。

今日は、指示ゼロ経営の概念からは少し外れるのですが、非常に社員のやる気が育つ方法論をご紹介します。
日頃から、社員と密に接している社長がどの様に社員を巻き込むかという話です。

僕が「この人のために頑張ろう」と思ったひとこと

社員が自発的になる環境には2種類あると考えています。
1つは、仕事自体が愉しく魅力的な場合です。指示ゼロ経営が目指すものはそれで、人を何とかして変えるのではなく、思わず自発的になってしまう環境をつくる方法です。
人を変えるのって自然の理に適っていないと思っています。

もう1つは、社長に魅力があり、「この人のためにがんばろう!」と社員が思うケースです。
僕はそういうタイプではないんですがね(笑)
そういう社長には人間的な魅力があるのですが、それを細かく分解するとある共通項が見えてきます。

僕は大学を卒業後、都内のドラッグストアに就職をしました。
小さな会社だったので初回の会社訪問で社長と話をする機会がありました。
自分のことを知ってほしいと思ったので、カバンの中に趣味の道具を入れていきました。
フィトネスの道具、サプリメント、ヌンチャク(笑)
いや、ホントの話です。

shin

社長は平和主義者だったのでヌンチャクには興味を示しませんでしたが、フィットネスにはすごく反応してくれ、なんとその場で採用が決まってしまいました。
僕は、実家が商売をしているので、後を継ぐ可能性もあることも正直に伝えました。
それでも僕を可愛がってくれました。

僕は、ある日、社長の一言で、この会社のために全力を尽くそうと決めました。

「力を貸して欲しい」

入社したてで何も出来ないことは分かっていましたが、必ずや期待に応える人材になってやる、そう思いました。
社員のモチベーションも決して高いとは言えず、僕が休みを返上してがんばると、先輩からすごく嫌味を言われましたが、僕は怖くなかった。
本当に全力で仕事をしたと思います。

「力を貸して欲しい」のひとことが言えるか?

世の中の社長の多くは、自我が強く、そのエネルギーで会社が成長します。
ガンガンと引っ張る。
自分は有能で強い存在だという自負がなければ、それは出来ませんよね。
でも、多くの企業が、次のステージに上がる事を余儀なくされます。
社長1人の力ではどうしようもいないステージです。
業務が複雑になる、組織が大きくなる、創造性が現場レベルで求められるようになる…
その時に、自我とどう向き合うかが問われると考えます。

自分が弱い存在であることを認めなければ「力を貸して欲しい」という言葉は言えませんよね。「ありがとう」より「ごめんなさい」という方が勇気のいることと言いますが、それと似ていますよね。
それを認めるのは、ある意味、死の恐怖に似た、存在の消滅感覚があると思います。
でも、それができなければ次のステージには行けない。

こうなると、社長をやっている人は、現世で精神修行をするために社長業を選んだとさえ思えてくるわ(笑)

こういう素晴らしい関わり方もあるのだと思いますが、僕が提唱する指示ゼロ経営とは違います。

「この人のために」というのは素晴らしい動機ですが、その人に感謝されたり認めてもらえなければ満たされないですからね。
依存関係に陥る危険性があり、内発的な動機付けではないかもしれません。

指示ゼロ経営の動機付けは、「それがやりたいからやる」という純粋な欲望です。
芸人のような気質で、褒められてもモチベーションに影響はせず、ただ自分の芸を磨き上げることと、顧客からの「ブラボー」が欲しいという欲望で動く。

その時にかける言葉は「力を貸して欲しい」ではなく「一緒にやらない?」です。

どちらが優れているというものではないので、自分が心地よいと思った関係を創ることだと思います。
もう春はすぐそこまで来ています。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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