正しいだけでは経営はできない。時に「水に流す」ことが大切だと思う

優れた経営者は「水に流す」が上手だと思います。
根に持たない、人の失敗をまるでなかったかのように流すことができると。
誰にでも過ちはある、それを許すことができるから人が育つのだと思います。

樹木希林さんがお亡くなりになりました。
その後、宝島社が読売新聞に全面広告を出して話題になりました。

樹木希林さんへのリスペクト、R.I.Pの気持ちだけで掲載した広告です。宣伝は何もありません。そこに、本人の素敵な言葉がありました。

今の世の中って、ひとつ問題が起きると、みんなで徹底的にやっつけるじゃない。だから怖いの。自分が当事者になることなんて、だれも考えていないんでしょうね。日本には「水に流す」と言う言葉があるけど、桜の花は「水に流す」といったことを表しているなと思うの。何もなかったかのように散って、また春が来ると咲き誇る。桜が毎年咲き誇るうちに、「水に流す」と言う考えかたを、もう一度日本人は見直すべきなんじゃないかしら。それでは、みなさん、私は水に流されていなくなります。今まで好きにさせてくれてありがとう。樹木希林、おしまい。

凛として美しい、深い覚悟が表れた言葉だと思いました。

僕の友人に、長野市で美容室「りんごの木」を営む島田良さんがいます。
彼は、以前にこんなことを僕に言いました。

「正しいだけでは経営はできない」

とても深いですよね。合理を追求しない方が良い時もある。
経営ってそういう時もあります、特に人に関することは。

もしかすると「許す」ことは人間の最も優れた能力なのかもしれない、そう思います。

「許せない」とは人間のエゴのなせる技だと思います。
怒りが優位に立ち、相手を攻撃したくなる、そんなエゴだと。
このエゴはとても強い。
そこから解放されることは至難の業だと思います。

しかし、そもそも怒りは、別の感情の後に立ち上がるものです。
悲しかった、心配だった、恥ずかしかった、ビックリした…そんな感情が発動した、その直後に一瞬で立ち上がる感情です。

よく「優しくなるためには、たくさんの悲しさが必要」と言いますが、悲しい思いをたくさんした人は、経験的に怒りの正体が分かるのだと思います。

そして信頼する力も必要です。
僕は小学生の頃、放送委員会に所属していました。そこで、大きなミスをしたことがあります。
放送だから全校生徒にミスを披露してしまったのです。
とても恥ずかしかったし、申し訳ない思いでいっぱいでした。
ところが、顧問の先生は僕に言いました。

「次回もお前に任せるから」
怒られることを覚悟していたので拍子抜けしたことを覚えています。
きっと、一度失敗した僕だから「次があれば絶対に成功させる」と思っているはずだと信頼してくれたのだと思います。
とても嬉しかった。

経営は追求と水に流すことの両立だと思います。
仕事自体は、とことん追求する、でも人に関することは、時として水に流す。

そんな懐の深さが大切だと思うのです。

正しいだけで経営はできない、友人の言葉がずっと印象に残っていて、今日の記事を書きました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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