仲良しチームではなく、衝突しても協働ができるチームを目指す

社内の人間関係は良いに越したことはありません。
人間関係のトラブルは最も頭を悩まさせる要因ですが、しかしあまり過敏になるとかえって組織の力を低下させてしまいます。
チームづくりとは仲がチームをつくることではなく「上手に折り合いをつけ協働できること」だと考えています。

今日はそのために必要な視点について考えたいと思います。

「人は違う」ということへの理解からすべては始まる

人間関係を最優先するならば衝突を避けることが最善策だと思います。衝突が起きるようなことはしないことです。
すべて無難に行えばよい。
でも、それでは良いアイデアは出ません。色んな考え方、価値観、経験を持った人が「ワイガヤ」をするから良いアイデアが生まれるからです。
そこには衝突はつきものです。

衝突は「相手は分かってくれない」という思いを生み出します。
そして優等生であればあるほど相手を理解する努力をします。しかし、その努力が悩みのるつぼに陥る原因だと考えています。

分かり合おうとする必要はないと思います。
「分かり合えない」と割り切り受け入れることだと考えています。

例えば、以前に夢新聞協会で婚活中の男性を対象にセミナーを行いました。
その中で「自分と相手を知る」というワークがありました。
ここで言う「相手を知る」というのは相手を理解するのではなく「違いを知る」ということです。

ワークの中で「服を選ぶ時に何を基準にするか」という問いが講師から出されました。
僕もワークに加わったのですが、僕はデザインが最優先、次に着心地、そして価格でした。
「それ以外あり得ない」と思っていたので、他の参加者の考えが理解できませんでした。
着心地と価格は前後することはあっても、どんな人でもデザインを最優先だと思っていたのです。
ワークの面白いところは同じ要素を最優先とした人間とグループをつくることです。
僕のグループの人間の特徴を見て笑っていまいました。
みんな髪型がビシっと決まっている(笑)
乗っているクルマもデザイン重視のもの。

着心地、機能性を重視したグループの人たちは、こういってはなんですが、ファッションに無頓着が多いように見えました。
しかし無頓着ではないのです。優先順位が違うだけなのです。
こんな些細なことですが僕は「人は違う」ということを学びました。

自分を分かって欲しいというエゴから解放されること

チームワーク向上のためには「人は同じ」と「人は違う」を同時に理解することが大切だと考えます。
人は同じというのは普遍的なこと…例えば、人は善良な存在であるとか成長意欲を持っているとか、幸福を求めているということです。

違いは価値観や考え方です。
その認識の上に完全には分かり合えないことを知ること、異質なものを異質なものとして受け入れることだと思うのです。

相手を完全には理解できないことを知ると自分も完全には分かってもらえないという諦めもできます。
少し心にゆとりができますよね。

またファッションの例を仕事に当てはめれば、優先順位が違うことで起きる衝突が多いと思います。

例えば、ある人は成果を出すためには「商品開発が大切」と考えている、でも別の人は「チームワークが大切だ」と言う、そんな衝突です。
言ってみれば趣味の違いだと思います。
でも、「成果を出したい」と同じことを考えているのです。
目指すゴールは同じなのです。
さらに心にゆとりができますよね。

また、衝突は「自分を分かって欲しい」というエゴから生まれます。そして実は分かって欲しいのは考え方ではなく「自分という存在」です。
考えを否定されると自分という存在を否定された気になってしまうものです。
だからムキになる。
「自分」と「考え方」は本質的に別物です。

ゆとりができると上手に折り合いをつけることができます。
それは決して妥協ではありません。

チームとして「一番良い選択ができる」ということです。

人は違うから人間関係の衝突が起きます。
でも、違うことが分かると衝突しながらも素晴らしい選択ができると考えています。

チームづくりの目標は仲の良いチームではなく上手に折り合いをつけコラボすること。
そう考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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