開始時間には厳しいのに終了時間にはルーズな会社は成長しない

制限時間を設定すると時間内に終わらせてしまうもの

いつも定時に仕事が終わらない、毎回会議が長引く…
それを「そういうものだ」と諦めてしまうことが多いと思います。
でも、本当にそうなのでしょうか。

先日、日本に来ているスペイン人がTwitterで面白い投稿をしていました。

ちょと時間に遅れると『ラテン系は時間を守らない』というけど、日本人はスタート時間しか守らない。5時半に終わるはずの会議が平気で7時過ぎる

うあ、正論だ。
僕にも経験があります。16時に始まる会議に社員が2分遅刻したことを怒りましたが、その会議が終わったのは夜中の12時…
8時間の会議で決まったことは、、、記憶に残らない程度のことでした。

逆の経験もあります。
僕はPTAの役員を数年間やったことがありますが会議はいつも仕事が終わった時間、19時からが多かった。
会社勤めの女性は大変です。会議が終わってから夕飯の支度をするのだから。
そこで長引かないように配慮しました。
どうやったのか?
カウントダウン式のタイマーをセットしたのです。


たったそれだけのことで凝縮した会議になったのです。

「終了時間を設定する」

こんな面白いこともあります。
僕が主宰する夢新聞では子どもたちに「制限時間までにクラス全員が夢新聞を完成させる」というミッションを与えます。
小学高学年の場合、以前は75分の制限時間でした。ところがある時、どうしても65分しか時間がとれないことがあったのです。
どうなったか?
まったく影響なし。65分ならその時間でやってしまうのです。
これが30分だと無理だとは思いますがね。

どうやら人は制限時間を決めると時間内に終わらせることができるのです。

制限時間はチームワークと創造性にも好影響がある

会社でも同じだと思います。
先日の台風12号は夕方に関東地方に接近しました。多くの会社が定時より退社を早めました。テレビのインタビューで会社員の男性がこんなことを言っていたのが印象に残っています。

「朝からしっかりと段取りを組んで仕事をしたので今日の仕事は完璧に終わりました」

これを聞いて「普段からこの時間に帰れるんじゃないの?」と思ったのです。
人は用意された時間を目一杯使うものです。
そして余計な仕事をつくり出す。
パーキンソンの法則の大原則は「仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というものです。

段取り良くすれば6時間で終わる仕事でも、8時間用意されたら仕事をつくり出して時間までいるというわけです。
だから「みなし労働時間制」を採用すると夜遅くまで仕事をするのです。
その典型は教員です。
下手なブラック企業よりもブラックな職場だと、PTAをやって思いました。

「いなきゃいけないなら仕事をつくってでもいる。いちゃダメなら終わらせる」…人はそもそも善良で真面目なのだと思います。

制限時間を設定するとチームワークがよくなります。
みんなで協力して時間までに終わらせるのです。
以前に社内研修でお邪魔した「株式会社榊原」では日頃から時間管理を徹底している会社でした。
研修で挑戦した課題を制限時間15分前に終わらせ環境整備までしましたからね。

逆にいつまでもダラダラい続けるとムダな仕事をつくり出すから、それに忙しくなり協力ができないのです。

早く帰ることは創造性にも好影響があると考えています。創造性は「ゆるみ」から生まれることが分かっています。
何か明確な課題があったうえで別のことをしている状態で降りてくることって多いですよね。
運転中だったり風呂に入っている時なんかに。
仕事をばかりしていると創造性が降りてこないのだと思います。

それ以前に夜遅くまで仕事をしているなんて人生として豊かではないと思うのです。

いっそ時計をカウントダウン式のタイマーにしてはどうかと思うのです。
タイマー付きの時計を開発するか?(笑)

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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