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社内に「社長にズバリものを言う社員」がいないと風土が退廃していく

どうやら企業には「口うるさい社員」の存在が必要なようです。
社長にズバリものを言う社員です。
社長からすれば会うたびに何か言われ厄介な存在だと思いますが、社長と組織の成長には欠かせないと考えています。

彼らの役割は何か?
彼らがいないとどうなるのか?
それを知れば彼らに対する見方が変わるかもしれません。

「口うるさい社員」が自由闊達な風土づくりに欠かせない

僕が口うるさい社員の大切さに気付いたのは、様々な企業に社内研修に入ったことです。
元気な会社には例外なく口うるさい人がいるのです。多くの場合女性であることが多いです。女房役みたいなものですかね。もちろん男性もいますがね。

彼らの存在は非常に重要だと考えています。
その理由は、組織が賢くなるかバカになるかを分ける要だからです。
人の集団はいとも簡単にバカになります。
バカになる典型は「社長の独裁」と「村社会」です。

集団が意思決定をする時にはたくさんの意見やアイデアが必要です。
情報が少ないと良い判断はできません。
つまり発言が活性化していることが賢い集団になる必須要件なのです。
独裁状態の会社では会議で社員はメモしか取っていません。独裁国家でよく見られる光景ですよね。自分のためではなく独裁者のためにメモっているのだと思います(笑)

村社会のような会社もあります。飛び出ないように、みんなの顔色を伺い無難なことしか言いません。AでもありBでもありCでもあるという「最大公約数的な」意見しか出ません。
これも豊富なアイデアは出ないので集団は賢い選択ができなくなります。

僕は動物園のような会社が理想だと考えています。多様な人がいて色んな発言がなされている状態です。

例えば、以前に研修でお邪魔した岐阜の山本呉服店はまさにそんな会社でした。
課題に対しディスカッションをしてもらうと誰が社長か社員か分からない、先輩後輩の壁なく自由闊達に発言していました。

同社は呉服業界という衰退産業に身を起きながらも業績好調なのは、こうした風土が関係していると考えます。

さて、自由闊達な風土ができる上で重要な存在が「口うるさい社員」です。

口うるさい社員を味方にすると賛同者が増える

人の行動に影響を与えるのは「周囲の人たち」です。周囲にいる人たちと同じようになっていくというわけです。
例えば、私たちが日本語を話せるようになった最大の要因は家族の存在です。
一番身近な家族が話している姿を見て「自分にも出来る」と自然と思うからです。
同じように自転車に乗れるようになった最大の要因も「乗っている人が身近にいたから」だと言います。
もし、周りに1人も乗れる人がいなかったら自転車に乗るなんて都市伝説になると思います。

話をビジネスに戻します。
社内に「もの言う社員」が1人でもいるとそれが伝染します。
とは言っても、多くの社員は「あんなにズバリ言って大丈夫かな?」と様子を見ています。
ここが瀬戸際だと思います。
もし、もの言う社員を干したり潰したりしたら、もう修復ができないくらいに開かれた言論空間は破壊されます。

この先、ずっと孤独な独裁経営を続けるしかないでしょう。

僕はそういう会社も見てきました。
ヤル気と主体性が高い社員ほど会社を自分事と捉えます。自分事だから問題意識も高い。
だから問題提起もします。
この状態で指示ゼロ経営であれば、いちいち社長に伺いを立てずとも行動できますが、まだ途上である場合は社長に進言しますよね。

別に社長を責めているわけではないのですが、社長は自分が責められているような気になってしまうものです。
そして「災いをもたらす厄介者」と思ってしまうのです。

僕はこう思います。
そういう社員には「自分1人では解決できないから力を貸して欲しい」と伝えることだと思います。
すると、ものを言うだけではなく一緒に考えてくれる味方になります。

指示ゼロ経営化に成功した会社は例外なく「味方を1人づつ増やしていった会社」です。
「ものを言っても大切にされる」…そんな姿を見た人が味方になっていくのだと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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