手を休めることなく働いている会社は危険。適度なゆとりが儲かる会社の秘訣

1人1人が手を休める暇もなく働いている会社はダメ

助け合うチームは成果を上げます。
仕事は繋がりと流れで成果を上げるからです。1人ができていても次の工程ができなかったら、チームとして成果を上げることはできません。
よってできた人もできなかったと同じなのです。

人には得手不得手がありますから、誰かの苦手を、それを得意とする人が補えばチームから事実上弱点が消えることになります。
ところが、実際には助け合い、支え合いが起きないチームもあります。

意地悪だから?
いえいえ、そうではなく忙しすぎて助けるゆとりがないのです。
こういうケースってすごく多いと思います。

ゆとりがないと目の前の仕事で手一杯だから「未来を創る仕事」もできません。
だからゆとりがあるということは企業にとって非常に大切なことなのです。

ゆとりがあるとは「仕事をしていない」「手を止めている」状態を言います。
それが嫌な社長、上司もいます。
すきま時間を使って仕事をして欲しくなるんだよね。でもそれでは会社全体は良くなりません。で、監視してしまう。そして部下は意味もなく忙しいふりをするのです。

これに関して英王立協会が発行した論文に面白い調査結果が載りました。
よく、部署間の壁をなくすために仕切りをつくらないオフィスがありますよね。
オープンな空間にしてコミュニケーションを良くすることが狙いです。
ところが非常に多くの場合、仕切りをなくすと生産性が悪くなるそうです。
その理由は監視をされている気がして気が散るというものでした。

仕切りがあった方が生産性高まる可能性がある

上司の目が気になり仕事に集中できないからだと分析しています。

ここからは僕の推測ですが、監視をされていると感じた人は「不要な仕事」をつくり出します。それによって忙しくなり仲間を助けるゆとりがなくなりチームとしての生産性が落ちると考えています。

1人1人が手を休める暇もなく働いている会社はダメなのです。
そんな人たちの集合体は成果を上げることはできないと考えるのです。

ゆとりを創るための3つのステップ

では、適度なゆとりを持つためにはどうすれば良いのでしょうか?
仕事がいっぱいいっぱいで悲鳴を上げている会社には3つの特徴があると考えています。

□やらなくても良い仕事が多い
□上司が気まぐれで仕事を指示するせいで忙しくなる
□忙しいと社員が上司に「なんとかして欲しい」と要求している

これは逆に言うと…
上司が指示を出さずに自分たちで意思決定する。
やらなくて良い仕事は自分たちで仕分けする。
ということになります。

これを「職務拡大目標」として事業計画に盛り込みます。
簡単に言うと「ゆとりを持てる状態を自分でつくり、助け合いや未来を創る仕事の時間をつくり出す」という目標です。
この目標は社員にとっても魅力があるので合意が取りやすいと思います。
ただし注意が必要だと考えます。ちゃんとした手順でやらないと、すぐに「人数が足りない」と言い出すのです。

職務拡大は次の手順でやると上手くいきます。

1、やらなくて良い仕事を仕分けする

やらなくて良い仕事の見分け方は意外と簡単です。「その仕事は何のアウトプットがあるの?」という質問に即座に答えられない仕事は怪しいのです。
たくらみ屋の相棒、森本繁生さんは「何のためにやっているの?」と質問します。即答できない仕事は「前からやっているから」と惰性で続けていることが多いと思います。
また理由はあっても効果が薄い仕事もあると思います。それも思い切ってやめてしまうことも要検討です。

2、部下に任せる

全体の仕分けをした上でマネージャーの仕事は部下に任せるのが鉄則です。
どこまで任せるか?
「社長、上司はできるだけ作業をしない」です。

ただし部下がいっぱいいっぱいでは現場での自律的な助け合いができませんので配分はよく考える必要があると思います。

3、マネージャーは悲鳴を上げている現場にヘルプに入る

仕分けに成功すると結構なゆとりができますので、現場での助け合いが多くなります。
仕事の滞りがなくなりますが、それでも時として仕事が溜まることがあります。
そんな時は一番ゆとりがあるマネージャーがヘルプに入るのです。

こうなるとマネージャーの仕事は、普段は未来をたくらむ仕事がメインで、忙しい時だけ現場のヘルプに入ることになります。

・残業が減る
・仕事の流れが良くなる
・未来を創る仕事ができるようになる

良いことずくめですよね!

手を休める暇もなく働いている会社は危険です。
みんなが適度にゆとりを持つことが大切だと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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