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対立するか仲間になるか?社長と社員の関係が決まる構図づくりの秘訣

利害関係が一致していない組織はみんなの力が1つにならず良い仕事ができません。
利害の不一致というのは、例えば、社長は社員を安く使いたいと思っている、でも社員はたくさん給料が欲しいと思っている…そんな状態です。
賃金で言えば、社員が稼ぎたいだけ稼げて、それで会社も儲かるという構図が必要になります。

この様に同じ立場、仲間という構図を描くには「線の引き方」に工夫が必要だと考えます。
どういうこと?
今日は、僕の大先輩から教えてもらったコツについて書きますね。

対立か仲間か?それを分けるのはちょっとした意識の差

人は脳内で無意識のうちに線を引くという事を大先輩から教えてもらいました。
どういうことかと言うと…図にするとこんな感じです。

これは社長と社員との間を隔てる対立構図、「VSライン」と言います。
頭の中でこの線を引くとVS(バーサス)の関係になり、どこまで言っても利害が一致しません。
対し、大先輩はこんな線をイメージすると言います。

これを「仲間の輪」と言います。
先輩は「同じ利害関係者」という設定を最初に描くそうです。
例えば、社員から「給与をあげて欲しい」と求められた時に、普通だとVSラインを引いてしまいますよね。
これは自然なことで人間が自分の身を守るために身に着けた知恵だと思います。
ところが基本設定がVSだと、どこまで言っても奪い合いになってしまいます。

仲間の輪を描くと意識が変わり、社員の給与も増え会社も儲かることを考え始めます。
すると、それが相手にも伝わります。
「ああ、社長はちゃんと私たちの事を考えてくれているんだな」と思うと、相手も仲間の輪を描いてくれます。
すると「自分たちの都合だけではなく会社のことも考えないと」となりやすいのです。

こうして初めて「同志」となるのだと考えます。
僕も実際にやってみて、イメージの線を横に引くか、丸を描くかで意識にこんなにも違いが出るのだと驚きました。

仲間の輪を描き利害関係を一致させる

同じことを望むことを指示ゼロ経営では「望みの統合」と呼びます。
これ、すごく大事です。
社長が望んでいることを、もし社員さんが望んでいなかったら、あるいは無関心だったら実現はすごく難しくなると思います。
望んでいない人を動かすためには、褒めたりすかしたり、お金で釣ったりと様々な「付け加え」が必要になります。
たくさん足すと複雑になります。
複雑なものを維持するためにメンテナンスが必要になります。
するとやがて、メンテナンスが目的になる。
目的と手段がひっくり返ってしまうのです。

また利害が一致していないと「相手からかすめ取る」という発想に陥りやすくなります。
同じ組織…本来、互いに協力して栄えるはずの関係が奪い合いの構図になり、結果的に組織が衰退しみんなが損をすることになります。

賃金で言えば、その昔、成果主義が流行りましたがこれを人件費の抑制を目的に導入した企業では大失敗しました。
利害が不一致だからです。
社員の中には上司の目が届かないところでサボる人が出ます。
仲間の失敗を喜ぶ人も出ます。

そんな状態で全体成果を創るなんて不可能ですよね。
社内のいたるところで横線が引かれてしまいます。

だから「まるっと」仲間の輪を描き、実際にそういう構図になる制度を創ることが求められるのです。

これは社員間だけでなく部署間でも必要な考え方だと思います。
製造は「営業がもっとしっかりすれば売れるのに」と考えている。
営業は「製造がもっと納期を早めれば」「もっと良いものを作れば」と考える。

これでは協働がうまれません。
協働しないと「集団の知恵」「三人寄れば文殊の知恵」は起きませんよね。

集団がバカになる。

そんなアホらしいことは防ぎたいです。
そのための第一歩は「線の引き方」…イメージづくりにあるというのが大先輩の教えです。
すごくシンプルなのに効果的だから、是非、取り入れてみえはいかがでしょうか?

では、今日も素敵な1日を!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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