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勉強熱心は良いことだが、学んだ知識に縛られ発想が乏しくなっていないか?

学ぶことは人生を、ビジネスを豊かにしますが時として学ぶことでバカになることもあります。難しく考えて頭が固くなることがあります。
学んだ理論に縛られ視野が狭くなり、かえってややこしくなってしまうことがある。

それを防ぐためには「道理で考える」ことが大切だと思います。
シンプルに考えると言い換えても良いと思います。

策士が策に溺れることはよくあること

僕は普段はサッカーは観ないのですがワールドカップだけは特別です。
ルールも知らないけどね(笑)
以前に、日本代表の岡田武史前監督が経営コンサルタントとの対談で興味深いことを言っていました。
だいたいこんな感じです。

シンプルに発想することが大切。サッカーにおいて最もシンプルな発想は「フィールドの真ん中をドリブルしてシュートすること」でも敵はそうはさせてくれない。だから戦略・戦術が必要になるわけだがそこに罠が潜んでいる。見事な戦略を立てようと複雑化してしまうことだ。

なるほど〜と思いました。
策士が策に溺れるという状態です。
商売で言えば、商品を並べたらお客様が「これ欲しい」と言って買ってくださること。
でもライバルもいるしモノは溢れているしそんなに簡単にはいきません。
だからあれこれと手を打つための知識があるのですが、それに縛られ道理を忘れることがあると思います。

例えば、弊社では以前に「新聞配達員の遅刻」という課題を抱えていました。
朝早いから無理もないと思うのですが、あまりに多いと困ります。
遅刻者には電話をかけ起こすのですが常習者がいるのです。
そこで対策を考えましたが、ここで学びに縛られてしまうのです。

考えた結果、次のような対策が発案されました。
1、本人と対話し遅刻をする弊害を考えてもらう。
2、同時に遅刻をしないメリットを話し合う。
2、その際、本人の感情面に配慮する。
3、何のための新聞配達をしているか?…仕事の意義を考えてもらう。

教書通りでしょ?
で、遅刻は減ったでしょうか?
あまり効果はありませんでした。
それに業を煮やした若手スタッフが、ある日モーニングコールをした際にこう言いました。

「◯◯さん、毎日電話されないと起きれないようじゃ新聞配達は務まらないよね?どうする?」
一発で直った(笑)
道理で考えるとはこういう事だと思ったのです。

知識バカを防ぐには実践を繰り返すこと

他にもこんな話があります。
ある飲食店経営者がマーケティングのセミナーに参加しました。
そこではマーケティングの基礎知識…自社の強みのあぶり出し、対象顧客の絞り込み、プロモーション方法、リピートの仕掛け等を熱心に学んだそうです。
それでもなかなか繁盛しなかったのです。
なぜか?

その方の友人はこんな事を言っていました。

「だってあの店、料理がまずいんだもん」

笑い話みたいですが、やっている張本人は道理で考えることができなくなってしまうのだと思いました。

飲食店に関してこんな話もあります。
昔、道場六三郎さんが経営コンサルタントの方とある飲食店に行ったそうです。
空席が目立つそのお店で、そのコンサルにどうしたら繁盛すると思うかを尋ねました。

「お店のウリを明確にして、それを飲食店専用サイトでプロモーションして…」

ところが道場さんの答えは違いました。
「君は空席を見るんだね。僕だったら今、席に座っているお客様が大満足してくださるように尽くすすよ。彼らが家に帰った時に『今日行ったレストランは最高だった。今度、家族みんなで行こうぜ』と言っていただけるように最善を尽くす」と。

どうやら私たちは学んだ知識になんでも当てはめて考えようとする癖があるようです。
知識に縛られる。

どうすれば防げるのか?
僕は実践しかないと考えています。

人の習熟には段階があると言われています。
「知らなくてできない」→「知っていて考えて行うができない」→「知っていて考えて行いできる」→「身につく(考えずにできる)」

この2番目の段階で知識に縛られるのだと考えています。
でも、やってみることだと思います。
上手く行かなかったというのも立派な結果ですので、そこから考えると「どうやらこの知識では解決できない」と気づくからです。
そこで他の方法を試しまた失敗し…その繰り返しで脳内に知識と経験のネットワークができて、ネットワークシステムが繋がった時に「道理で考える」ができるようになるのだと考えています。
学ぶことはとても大切ですが、実践が伴わないと道理で考えられないバカになることがあります。

学び&実践の繰り返しで脳内のネットワークシステムを創ることだと思います。

あ、「脳内のネットワークシステム…」って発想に縛られないでね(笑)

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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