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いい子で従順な社員になってはいけない。賢い「出る杭」になるべし

いつも僕のブログは経営者向けに書いていますが、今日は社員さんの立場から自律型組織を考えたいと思います。
よく、僕のブログを読んだ会社員の方から「ウチの社長に読ませたい」という感想を頂きますが、その考え自体が自律的ではないと考えるからです。
確かに社長が変わらなければ自律型組織は実現しませんが、同時に社員さんにとっても大きな試練があると考えます。

今、企業には出る杭が求められている

私たちは子どもころから従順であることを刷り込まれてきました。
学校では「いい子で先生の言うことを聞くこと」を求められました。
親も「いい子にしてた?」「ちゃんと先生の言うこと、聞いた?」って言うしね。

「自分の意志で行動した?」なんて言う親は稀だと思います。
だから、大人になっても自発性がないのは当然だと思うのです。

何かと世間を騒がせている財務省ですが、先月、財務省の入省式の様子がテレビで流れ新入職員代表の方が次のような挨拶をしていました。

法令および上司の職務上の命令に従い職務にあたることを固く誓います。

きっと添削されたか上司が作ったものを読まされたんだろうと思いますが、これが「立派な挨拶」とされているところに問題の本質が表れていると思います。
これがもし「例え上司の命令であっても、それが国民のためになるか自分で判断して職務にあたります」なんて言ったら「出る杭」ですよね?

でも、今は出る杭の存在が必要だと思います。
これまでは成長の方向に向かう順調な流れがあり、それに「いい子で」乗っていれば良かったかもしれません。
でも、これからは違います。
何がどうなるか分からない時代、正解が誰にも分からない時代、そんな考えでは誰かの「被害者」になってしまいます。

人の集団は基本、賢いです。
ただ従順という思考停止に陥るとバカになります。
誰が聞いても「そりゃおかしいだろ!」という意思決定をしてしまう。
集団はそうなりやすい側面を持っています。
そこに異論を唱える人が必要なのです、それが上司が決めたことであっても。

文句を言わず従うか文句があるなら代替案を考える

社員は誰しも会社への不満を1つや2つは持っています。
ただタイプが3種類あると思っています。
1つは「被害者」です。
自分がこんなに可愛そうなのは会社が「◯◯してくれない」「会社(上司)のここがおかしい」「うちの会社には◯◯がない」…
「くれない病」「おかしい病」「ないない病」を社会人の三大疾病と呼んでいます(笑)
言っている事に間違いはなくても、現状は一向に改善されません。

2つ目は「評論家」です。
居酒屋に行くとたまに遭遇しますが、何の解決策も出さずに評論している人です。

3つ目は「主体者」で、三大疾病にかからずちゃんと提案ができる人です。
例えば、出勤時間をフレックスにしたいと考えたとします。
その時に、ただそれを上司に提案しても受け入れてもらえません。
「提案はしますが考えるのは上司です」と言っているようなものだから、みんながそんな提案をしたら上司の頭はパンクします。

そこでプラス面とマイナス面を勘案した提案が必要になります。
例えば、仕事が必要な時に集中できるから残業が減るというプラス面です。
同時にマイナス面…例えば、会社にいる社員が少ない時間帯が発生するといった可能性です。
それらを勘案した上で「プラス面が活きてマイナス面が解消される案」を考えるわけです。

これは上司よりも現場に詳しい社員の方が上質な解を出すことができると思います。
これができる社員が増えると、社員は自由になれるし上司は自分の仕事に集中できるし会社は良くなるし、良いことずくめです。

ただ、その提案さえも拒絶する上司、社長もいると思います。
「そんなどうでもいいことを考えてないで予算達成のことを考えろ」と言われるかもしれません。
とても悲しいことですが、上司の立場になれば分かるかもしれません。
チームの予算達成のプレッシャーがあるために目先の事しか考えられなくなっているのかもしれない。
直近の課題のズレです。
本来はそういう人は上司に向かないのかもしれませんが、それを言ったところで何も改善されません。
直近の課題は違うけれども会社を良くしたいと思っていることに変わりはないという寛大な視点を持つことだと思います。
相手の課題に理解を示すと受け入れてもらえる可能性が高まります。

その視点を持ったならば、例え今は報われなくてもいつか「選ばれる存在」になると思います。だってリーダーに必要な視点なのだから。
社内から選ばれるか、社外から声がかかるかです。
それでもダメなら転職という方法もありますしね。

素敵な「出る杭」になって欲しいと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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