ひとことで自律型組織と言ってもスタイルは様々。あなたに合うスタイルはどれ?

自律型組織に関する関心が高まっているのを日々、実感しています。
今は正解がない時代、誰にも正解が分からない時代ですよね?
無数にあるとも言えます。
さらに変化が激しく、いちいち上司に上げて決めていては手遅れになってしまいます。
また「おもてなし」に代表されるように、生活者が望むものが高度かつ抽象的になり、スタッフがその時、その場、その状況、その相手に応じて即興で組み立てる必要性がありますよね。

でも、一方で指示ゼロ経営になると会社はどうなるのか?…イメージができない方も多いようです。
今日の記事ではそのイメージを明確したいと思っています。

指示ゼロ経営には3つのスタイルがある

僕は指示ゼロ経営をこの様に定義しています。

「自分たちで課題を発見し、自分たちで解決策を考え、自分たちで学び合い、自分たちで実践し、その達成に自分たちが責任を持つ集団」
変化に即応し、自分たちで最適な状態を創り上げる集団です。

自分「たち」というところに肝があります。
みんなで知恵を出し合う「三人寄れば文殊の知恵」の状態です。
1人1人が全体最適を考え、困っている人がいると誰の指示命令なしに自律的に動くので全体の流れが良くなります。
「自分はできたからいいや」という人がいると流れが滞り、最終的なアウトプットは悪くなります。

これは、たくらみ屋の相棒、森本繁生さんのTOCという研修でゲームで体験できます。

という説明をするのですが、それでもイメージが湧きませんよね?
実は、ひとことで指示ゼロ経営と言っても、そのカタチは会社の数だけあります。
その会社の正解があるということ。
しかし、大きく分けると3種類あると考えています。

1つ目は「サーバント」と言われる状態です。
サーバントとは「召使」のことで、リーダーが部下の召使となり支援するスタイルです。
意思決定を委ね、各社員の支援者に徹するわけですからプレイングマネージャーだと難しいかもしれません。
あと「俺様」気質の方にも難しいと思います(笑)

2つ目は「オルフェウス管弦楽団型」です。
指揮者のいないオーケストラで、僕も一度ライブで聴きたいと思っています。
「全員が創造性を自由に発揮し全員が偉大な指揮権を持つオーケストラを創る」という想いで1972年に結成されました。

1人のリーダーはいませんが「集団にリーダシップが埋め込まれている」という形態です。
これを実現するためには「妥協のない喧々諤々の議論」が欠かせないと言います。
ミーティングにすごく時間がかかりますが、コンセンサスが取れた時にはもの凄い力を発揮します。

そして3つ目は「JAZZのジャムセッション」です。

自分に合った指示ゼロ経営スタイルを模索する

ジャムセッションは小集団に適しています。
社員数が少ないという意味ではなく、小集団の集まりで成り立つ大きな組織にも当てはまります。
僕が一番好きな指示ゼロ経営スタイルで、メンバー1人1人がある程度、習熟していないとできません。
オーケストラと違い、どんな曲が生まれるのかは誰にも分かりません。
ただ、「きっと最高の演奏ができる」という信頼があるだけです。
ミーティングでは基本的なコード進行だけしか確認しません。
で、後は本番。
綿密な打ち合わせがないので最初は息が合わないんです。
個性がぶつかってハーモニーにならない。
聴いている方も退屈することが多い。
しかし、中盤から段々と息が合ってきます。
演奏者もノッてきてアドリブをかまし、それが他のメンバーを刺激します。

そして終盤、1人1人が個性を発揮しながらも全体調和が生まれる瞬間が訪れます。
これがたまらないのです。
会場が1つの宇宙空間になり、観衆も含め1人1人が宇宙の中の役割を演じているような「無我の創造」になります。
演奏者も「勝手に手が動く」という感覚だと思います、僕は演奏したことがないから分からないけど…

オーケストラとの違いは、楽曲がないことです。
ビジネスで言えば、社長がビジョンや計画を独断で決めないことになります。
「大まかな」理想像があり、そこに向かい行動しているうちにビジョンの輪郭が見えてきて、やがて全員が「これだ!」と確信し行動が加速するイメージです。
余計、分かりづらいかな?(笑)

変化が激しく、何が正解か分からない時代には、このスタイルは向いていると考えています。
特に、現場レベルでは刻一刻と変わる環境に即応できるメリットがあります。
何よりも、社員1人1人の個性が最も発揮されるため、仕事へのモチベーションが勝手に発動します。

あなたはどんなスタイルが好みでしょうか?
もちろん正解はありませんが、「自分たちで課題を発見し、自分たちで解決策を考え、自分たちで学び合い、自分たちで実践し、その達成に自分たちが責任を持つ集団」になることに変わりはありません。

自分に合った自律型組織のスタイルを採用すれば良いと思います。

久しぶりにジャズのレコードを聞きながら、そんなことを考えました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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