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自分たちでやる事を決めチームを創る…任意と選択の自由で組織を活性化させる

「押してダメなら引いてみる」という言葉がありますが、社長・上司が都度、指示命令を出しても動かなかったのに、それをやめたら動き出すことが多いと感じています。

社員に本当に良い仕事をして欲しいと願うなら、「人は自分の意志でのみ動く」…この原則を踏まえ、自然で自発的なモチベーションが発動する意思決定に変える必要が今の時代にはあると考えています。

役員制を廃止し任意参加にしたら参加者が増えた

強制ではなく自発性に任せたら、とても上手く行った事例にPTAがあります。
4月、新学期はPTAのクラス役員を決めますよね。
経験した方なら分かりますが、本当にみんな面倒くさがるんです。
「仕事が忙しい」これができない理由、No.1です。
朝日新聞が2015年に行った調査では75%の人が「面倒くさい」と答えました。
誰も立候補しないから結局くじ引きで決めます。
僕は、いつも「当たりくじ」を引きました(笑)

僕は、PTA役員ができない「仕事が忙しい」という理由は、怪しいと思っています。
だって、自分が好きなことなら日程を調整して参加するでしょ?

PTAは今、過渡期に来ていて「強制すべきじゃない」という風潮が盛り上がっています。
で、先進的なPTAが任意(ボランティア)にしました。
「押してダメなら引いてみる」です。

加入をボランティア制に改め、役員制も廃止しました。
役員がいないことで非常にフラットな組織になります。
意思決定もトップダウンでもなければ、役員がメンバーの顔色を伺いながらお願いをするものでもない。
みんなが主体者になり話し合うようになったそうです。

さらに参加者が増えるという嬉しい現象が起こりました。
その理由は、「楽しそうにやっているから加わりたくなった」だと僕は推測しています。
きっと子どもたちにも好影響があると思います。
親たちが楽しそうに活動をしていたら、子どもたちも大人になることが楽しみになりますからね。

任期が決まっているPTAと会社組織を同列に語ることはできませんが、基本は同じだと考えています。

組織活性化のポイントは「任意」と「選択」

PTAの成功から学ぶポイントは「組織をつくらないこと」だと考えています。
「自律的に組織ができる」…自己組織化です。

そもそも組織は何かを遂行するために結成されるものだから、やることが変われば組織も変わるはずです。
でも、ヒエラルキーで組織がカチッと決まっていると、利害関係の調整に気を遣うし時間がかかりやりづらい。
かと言って、製造部、営業部、総務部など現存の組織を今すぐなくすわけにはいきません。

だから「小さなプロジェクト」から始めるのが良いと考えています。
例えば「顧客満足向上チーム」のような小集団です。
ただしトップダウンで決めては意味がないです。

社員に「今、何が必要か?」を話し合ってもらい、話し合いの中で自然とチームが結成されるようにすることだとです。

例えば、弊社では5年ほど前に「地域の方との関係性を創る」というプロジェクトが立ち上がりました。
3人の社員が担当になり、地域の方と交流する機会を設けました。
やっていくうちに「ただ集まるだけでは関係性はできない」ということに気付き、「目指すもの」…「自分たちの手で地域をより良くしよう」というミッションを設けることにしました。

その当時は営業をしやすくするためのアイデアでしたが、今では弊社を支える事業の柱に育ちました。
地域づくりを愉しんで自発的にやっている人たちの姿を見て、徐々に参加する人が増えていきました。
それを見た行政が、「是非、コラボしましょう!」と言い、今では行政から業務委託を受けるまでに成長しました。

もし、これを僕が発案して、リーダーを決めメンバーを抜擢して「やらせたら」こんなムーブメントにはならなかったと確信しています。

PTAと同じで、やらされだと「今の仕事が忙しい」と面倒くさがったと思います。
「任意(立候補制)」にしたことと選択の自由があったから愉しくなり、それに周りが巻き込まれていったのだと考えています。

「押してダメなら引いてみる」…任意と選択の自由が確保された組織づくりが変化の激しい時代には適していると考えています。

それでは今日も素敵な1日を!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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