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スピードスケートで金を獲った小平奈緒選手の言葉に見る「結果の出し方」

「常に成果を意識して」…企業内ではそんな言葉が頻繁に使われますよね?
常に意識しないと忘れてしまうからだと思います。
でも、僕は「時々意識して」が正解だと考えています。
100%成果を意識するとパフォーマンスが落ちるからです。

今日は、昨日、スピードスケート500メートルで金メダルを獲った小平奈緒選手の言葉からそんなことを考えたいと思います。

勝つ執念は本番では邪魔になることが多い

小平奈緒選手は僕の家からクルマで30分くらいのところの生まれで、高校も同じ学区なんです。だから昨日の金メダルは本当に嬉しかった。
スピードスケート女子初の快挙ですからね〜
本当に感動しました。
日本代表であり地元代表だからね。

僕はスケートファンではありません。
そんな僕でさえ期待するのだから「期待の重圧」は相当なものだったと思います。
同じく金メダルを獲った羽生結弦選手も同じだったと思う。
でも、それに負けず最高のパフォーマンスを発揮しました。
五輪の素晴らしいところはメダルの色、獲れたかどうかに関わらず、選手から放たれる生命の輝きに触れることができることだと思います。

五輪開幕前に小平選手のTwitterにこんな投稿がありました。

さて、アスリートたちを見ていて思うことは、彼らが本番を演じている時は、勝つ執念ではなく「最高の自分」を出すことに意識のすべてを注いでいることです。

例えば、長野県の県紙、信濃毎日新聞の今日付けに小平選手のインタビューが載っていました。

低地リンクで(世界で初めて)36秒台を見れたこと、この舞台で出せたことが嬉しい。これで金メダルじゃなければしょうがないなと思った。

メダルの色よりも自分のパフォーマンスを大切にしていることが伺えるよね。

こんなことも言っています。

1000メートルは実力を出し切っての2位だったけれど、どこかで頂点に立ちたい気持ちもあった。自分のベストを出すためには必要ない意識。葛藤があったけれど、自分の滑りだけに集中した。

以前に、能力開発の魔術師の異名を持つ、西田文郎先生がこんなことをおっしゃっていました。
「辛い練習に耐えるには勝利への執念が必要。だが、それを本番に持ち込むと結果が出せない」
どうやら「練習の時の執念」と「執念を忘れディープに集中する本番」の両方が必要なのだと思います。

練習と本番を区別し、意識の持ち方を変えていくこと

これは企業(仕事)にも同じことが言えると思います。
仕事にも練習と本番があります。
練習は、計画立案、研修、打ち合わせなどです。
本番は、接客、営業、製造、アイデア会議などです。
スポーツと違うところは練習よりも本番の比率(時間)が圧倒的に多いことです。
だから僕は「成果は時々、意識するのが良い」と考えるのです。

アスリートが国民から期待されるように、社員にも成果意識はあります。
コーチや監督が本番の時に「思いっきり楽しんでこい」というように、社長、上司もディープに集中できる環境をつくることが大切だと考えるのです。

常に「成果を出せ」と発破をかけるのはパフォーマンスを落とすことにしか貢献しないと思います。

発破の怖いところは、その言葉を聞くとアドレナリンが出て熱くなることです。
ある意味「バカになる」ってことだもん。
視野が狭くなり思考が短絡化するよね?
接客中に「絶対に売ってやる」なんていう意識が強いと、結果を出すために必要なおもてなしの心や気遣い、創造性は破壊されるよね?
そんなギラギラした人から買いたくないし(笑

結果的に結果が出なくなる。

練習と本番を区別し、意識の持ち方を変えていくことが大切だと考えています。

最後に、小平選手のインタビューから、お父さまに言われたという言葉をご紹介します。

ある時、父から「ナオの人生は神様がくれた時間だから、悔いのないように使え」とメールがきて、それが支えになって、今につながっている。

小平選手を応援する、父、安彦さん(左)

こんな言葉を投げかけることができる人間になりたいと思いました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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