4番バッターばかり集まったチームを創ろうとしていないか?

よく企業が人材に求める能力に「コミュニケーション能力」「協調性」「行動力」などが上がりますよね。

僕は、その考え方自体に反対をしています。
それらの能力が不必要と言いたいわけではありません。
コミュニケーション能力の高い人だけで固まった集団は役に立たないということです。
協調性にも行動力にも、その他の能力にも言えます。
まるで4番バッターだけ集めた野球チームみたいだと思うのです。

ピッチャーもキャッチャーもいるでしょ?
多様な個性を持った集団を創ることが大切だと考えます。

今いるメンバーで最適なチームを創ることを考える

企業が人材に求める能力が偏るのには理由があると思います。
2つある。
1つは既存社員に欠けている能力が気になるから。
無理もないと思いますがね…
ないものが欲しくなるのが人間の性ってもの。

もう1つはチームデザインの視点が希薄だからだと思います。
個人という部分だけを観て全体を観ないってこと。

ピータードラッカーの名言にこんなものがあります。

人が、組織においてなすべき仕事に適した大きさや形では現れてくれない。仕事に適するように組み立て直したり鋳直したりすることができない。

組み合わせで最適なカタチをデザインするしかないと考えています。

こう言うと「いやいや、コミュニケーション能力や協調性、行動力は、どんな仕事をするにも最低限、必要な能力だ」と言う方もいます。
僕はそうは考えていません。
その理由は、能力は表裏一体だからです。

例えば、コミュニケーション能力が高い人は、もしかすると物事をまとめるのが苦手かもしれません。
行動的な人は、じっくり考えるのが苦手かもしれない。
協調性の高い人は、声が大きな人に流されてしまうかもしれません。

自分が勝手に思う理想像にはめないことだと考えます。

組織は、1人ではできないことを遂行するために結成された「1つの生命体」です。
胃に向かって「なんでお前は酸素を取り込めないのか?」とケチをつけるのは理不尽ですよね?(笑
胃には胃の役割がある。

それぞれ違った能力の持ち主が集まるから、集団は偉大なことをやってのけるのだと考えます。

人の集団は自律的に最適な状態を創り出すことができる

僕の指示ゼロ経営セミナーでは「創発カード」なるものを使います。
カードには「役者」が描かれています。
何の役者か? 集団が目的を達成するために必要な役者です。
7人います。

「率先して行動するイノベーター」
「イノベーターを積極的にフォローする人」
「周りの人を誘ったり意見を求める人」
「発言に質問を投げかけたりして議論を深める人」
「状況をまとめる人」
「みんなが納得しているか合意を確認する人」
「違うと思ったことに反論する人」

創発カードにはグランドルールがあります。

「人の集団は、課題解決に対し、『自律的に』役割を決める力を持っています」

ただし、集団が自律的に役割を決めるには条件があります。
それは、1人1人が実現を望む魅力的な目的・目標があること。

これは危機に直面した時に顕著に表れます。
例えばね、店舗で火災が発生したとします。
そこに上司はいなかった。
どうする?
「上司に電話で確認します!」っておバカさんはいませんよね?
間違いなく、真っ先に火を消す行動を取る人が出るはずです。
その人に続き消火活動をする人も現れる。
お客様を避難させる係も現れるでしょうし、消防署に通報する人も出る。
自然発生的に役割が決まるはず。

しかも、自分が一番、貢献できそうなことを名乗り出るはず。
このようにして、今いるメンバーで成し得る最高のチーム編成ができるわけ。

社長の心得はこうです。
1、自分の価値観を人に押し付けない
2、個々ではなくチームとして観る視点を持つ
3、人の集団はミッション達成のための役割を自律的に決めることができる事を信頼する

違った能力の持ち主が集まるから、集団は偉大なことをやってのける…
本当にそう実感しています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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