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これからの経営は予定調和ではなくライブ的なあり方に変わっていく

これまでの経営は「どれだけ準備できるか」が成功の鍵を握りました。
これからは準備した上で「どれだけライブ感覚でできるか」が問われます。
その典型が「おもてなし」だと思います。
その場、その状況、その相手に応じて接客ライブをするのがおもてなしですよね?
準備した通りにしかできないヤツには到底できない芸当です。
かと言って、何も準備しなかったヤツにもできない。

そんなライブ感覚の経営の時代になっていく…そう感じています。

これからは予定調和ではないライブ的な経営が求められる

ライブ経営が求められるのは、今は単一解がない時代だからです。
何が正解か分からない、正解が無数にあるとも言えます。
急速な変化に合わせ、現場から経営全体までを変幻自在に変えていかなきゃなりません。

変幻自在というのは慣れるまで気持ちの悪いものかもしれません。
カッチリと決まった組織で事前に立てた計画通り進む「予定調和」とは真逆のあり方だからね。混沌を愉しむ感性と心のゆとりが一層、求められると思います。
僕は、よく指示ゼロ経営をJAZZのライブに例えますが、まさにそんな感じです。
ジャムセッションは基本的なコード進行だけ確認して、後は「その時、その様に、自由に」進めていきます。
だから、プレーヤーも観衆も何が起きるかは分かりません。


何が起きるか分からないけど、どこかに「きっと上手く行く」という信頼があるからできる芸当だと思います。
だから、そのライブでしか体験できない珠玉の名演奏が誕生します。
「ジャズに名曲なし、名演あるのみ」という格言通りですね。

JAZZと経営をまったく同列で語ることはできません。
でもJAZZ的な経営は十分可能です。

どうすればそうなるか?

僕は、根底には「物事は上手く行く」という信頼があり、混乱を愉しむ感性があればできると考えています。
プラス「共有されたビジョン」です。

ライブ経営を実現する3つのステップ

僕は、ビジョンを「浸透」させるという表現は使いません。
なぜなら浸透は圧力により染まっていく印象を受けるからです。
上が考えたものを下に浸透させていく…もちろん、この方法で上手くいっている会社もたくさんあります。
でも、指示ゼロ経営的ではない。

指示ゼロ経営では「共有」という言葉を使います。
理念もビジョンも、大切なことは「社員さんがどれだけ所有意識を持っているか」だと考えています。

それは社員さんが使う言葉に表れます。
「社長のビジョン」「会社のビジョン」と言っているうちは、まだ他人事です。
本当に共有され自分事になると「我々」という表現をするようになります。
「オレたちのビジョンは…」って具合に所有意識を持つ。

では、どうすればそうなるのか?って話です。
僕は、次の3つのステップを踏むとなると考えています。
1、社員さんは会社を良くしようと思っているか?の確認
2、「良くなった」状態を全員が参画して決める
3、プロジェクト名をみんなで決める

まず、1です。
僕は経営者から色んな人材、組織開発に関する相談を受けた時、特に、社長が悩んでいる時に「社員さんは会社を良くしようと思っているか?」とお尋ねするようにしています。
これまで100%の方が「Yes」と答えました。
もし、「No」の場合は困るのですが、普通あり得ないですよね?
「みんな会社を良くしようと思っている」…これを再確認するだけで心が落ち着きます。

次は、良くしようと思っているが「良くなった状態」がどんなものか?…ここで2のビジョンの共有に移ります。
ここでは社長が一方的に語るのではなく対話が必要になります。

社長:「私はこんな会社になったら最高だと思う」「例えば、朝、みんなが出社したらお客様からお礼のFAXが届いていたりね…」「そうなったらどう?みんなのイメージはどんな感じ?」
社員さん:「アンブリア宮殿に登場したりしてさ、そこで撮影用の衣装を新調したりして(笑)」

こんな対話が必要なのは、ビジョンは個々の脳内で描かれるからです。
目指す状態は同じでも、その観え方や感じ方は人によって違う。
だから参画が必要で、これを通じ「共有」がなされると考えています。

そしてビジョンが共有されたら、それをプロジェクトとして打ち立て、プロジェクト名をみんなで決めます。
命名は立派なプロトタイプです。
できるだけ早い段階で、目に見えるもの、触れるもの…プロトタイプを創ることが実現には欠かせません。

共有されたビジョンがあると、人の集団は自律的にその達成へと行動します。
「その時、その様に、自由に」…ライブ的な仕事が実現するわけです。

変化が激しい時代だから、こんな在り方を模索しても良いのではないでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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