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責任の所在は個人ではなくチームに与えることで創造的・挑戦的になれる

社長は社員の責任の所在を明らかにすることを好みます。
1人1人に役割責任を持たせないと無責任に陥ると考えるからだと思います。
でも、それは同時に社員の孤独を生む危険性もあります。
1人で悩む社員が出てしまう危険性です。

僕は創造性の要る仕事、挑戦意欲を必要とする仕事に関しては、社員に1人で仕事をさせないことが大切だと考えています。

複数で対応するが無責任にならない…今日はそんなあり方を探りたいと思います。

変化が激しい時代では、最初から組織を設計しない

以前の成長期では決められた仕事をコツコツと積み上げれば成果が出ました。
それはパズルを解くような能力で、「これが正解」という絵があり、それに向かい効率よく仕事を進めるマネジメントが求められました。
でも、今は、いわば「レゴブロック」を創るような力が求められます。
何が正解か分からない、正解が無数にあるってことね。
これまでとは比較にならないくらいに挑戦意欲と創造性が求められる時代だと思います。

そんな時代では最初から組織の設計図をつくり1人1人の責任の所在を明確にするマネジメントは向かないと考えています。
途中でやることが変わることが多く、その度に設計図を作り直していたら一向に前に進まないからね。
だから、役割を自分たちで決める「自己組織化」が必要だと考えるのです。

1人では怖くてできない、1人では思いつかない事も複数の人間が集まればできてしまいます。チームとしてミッションを持ち、その達成に向け自分たちで役割を決め、助け合いながら仕事を進めるチームです。

「そんなんで無責任にならないの?」とよく言われますが、ちゃんと条件が整えば大丈夫です。どんな条件が必要か?
1、みんなが達成を望むミッションがある
2、制限時間がある
3、自分たちの状態を客観的に評価するための情報公開

大きくこの3つの要件で自律的に行動するチームになるはずです。

そもそも社長が「無責任になったらどうしよう?」と心配になるのは、成功させたい、あるいは失敗したらどうしよう?という思いがあるからですよね?
それは社長という立場というよりも思いの強さに要因があると思います。
なので、思いがあれば社員の集団もそうなると考えています。

ミッション達成に責任を持つチームになる3つの要件

先日、長野県諏訪市の商工会議所でマーケティングのセミナーをやりました。
僕のセミナーは全て「行入」という手法で進めます。
行入とは「とにかくやってみる」ってことです。
対義語に「理入」がありますが、これは偉い先生の話を黙って聞くスタイルです。
理入は「わかる」
行入は「できるようになる」
そんな違いがあります。
例えば水泳は泳ぎ方の本を読んでも泳げるようにはなりません。
実際に水に入らないとですよね?
だから一通りの原理原則をお伝えしたら、実際にやってみるってわけ。

で、ここでの重要なポイントは1人1人ではなくグループにミッションを出すことです。
「みんなで協力して制限時間までにチラシを完成させてください」と。
そして「完成したチームはホワイトボードに作品を貼り出して下さい」と伝えます。

すると、ミッション達成のために自分たちで役割を決めて自律的に動き出します。
これまで例なく、100%そうなっています。

なぜそうなるのか?と言えば、自律型チームに必要な3つの要件が整っているからです。
まず、参加者はお金を払って学びに来ていますので「上達したい」という思いがある…つまりチームとしてミッションを達成する意欲が高いです。
そして制限時間があり、ミッション達成の成否を自分たちで確認できます。

このスタイルをとっている理由は2つあります。
1つは、この方が学びが深くなるから。
もう1つは、「三人寄れば文殊の知恵」を体感してもらい自社のマネジメントに活用して欲しいからです。

実際に、効果が参加者の感想に表れていました。

今日は、本当にありがとうございました。1人ではできない事がグループのみなさんの力ですっごい物ができあがってビックリしました〜人の力ってすごいです!とっても素敵な時間をありがとうございました。

嬉しい感想ですよね!

単純作業であれば別ですが、創造的・挑戦的な仕事では、1人1人に役割責任を持たせずに、チームとして取り組むことが大切だと考えます。

そっちの方が仕事が愉しくなるしね。

それでは今日も素敵な1日を!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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