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現在を語る人よりも未来を語る人の意見を参考にしよう

僕は経験者、成功者の話を聞く時にすごく注意することがあります。
それは、その人の経験則がこれからの時代に通用するか?ということです。
成功者の言葉にはエネルギーがありますし説得力もあります。
でも、それが未来に通用するかは定かではないと思うのです。

今日は、他人の経験を聞く際の注意点について考えたいと思います。

僕が「過去の成功体験が未来に通用するとは限らない」ということを肌で感じたのは、弊社の母体である新聞業での経験です。
22年前に先代から継いだのですが、本来であれば業界の研修を数年間受ける必要があったところ、先代が急逝したため、いきなり社長に就任しました。
業界のイロハを学べなかったことに焦りを感じ、自分で様々なセミナーに出て学びました。

結果的にこれが功を奏したと実感しています。
約20年前に業界がピークに達し、そこから衰退期に入りました。
ピーク期のノウハウは過去の集大成です。
でも、成長フェーズが変わった時は、これまでのノウハウが急に役に立たなくなるのです。
でも、人は過去の成功体験から抜け出せないですよね?

日露戦争の勝利体験が第2次大戦の敗因になった事実があります。
「大きな大砲」で勝利を収めた大日本帝国海軍が、時代が変わったのにも関わらず同じ戦術で戦い敗北を喫したと言われています。

僕が、時代の変わり目に、新しい時代に合った考え方やノウハウを学べたのは本当に幸運だったと思います。

先日、地元の中学校でキャリア教育のお手伝いをしました。
地元で活躍するビジネスパーソンを招き、生徒と対話をするというスタイルでした。
学校の先生からは「想いを伝えて欲しい」と言われていたので、それなら僕でもできると思い引き受けました。
で、当日、対話をしながら怖くなったのです。
僕にも様々な困難を乗り越えてきた自負があるから、持論を語るわけですよ。
「これが大切だと思うよ」って。

でも、それが、彼らが生きる未来に通用するとは限らないと、はたと思ってしまったのです。
僕が20年前に、これまでの集大成を学ばなかったことで功を奏したように、もしかしたら彼らは僕の話を聞かない方が良いのでは?と思ったのです。
妙に責任を感じて汗びっしょりですよ…
女子生徒からは変態だと思われただろうな(笑)

そこで、アドリブで内容を変更しました。
未来を語ることにしました。

未来の話にシフトしたら汗が止まりました。
なぜなら、未来に通用する成功法則なんて「やってみなけりゃ分からない」としか言えないから。
◯◯なことに挑戦したいと思っているけど、「まずやる」「後で直す」で考えながら走ろうと思っていると伝えました。
加えて言えば、そこに「自分が情熱を注げることをやろう」と付け加えました。
これは、おそらく普遍的な原則だと思います。

終わった後に自分を振り返り、我ながら怖いな〜と思いました。
それなりの自負もあるから、つい「過去の武勇伝を語る面倒なオッサン」に陥るところでした。あるいは「今の自慢話を語るウザいオッサン」です。

やっぱ、「未来を語る暑苦しいオッサン」が一番ですね。

例えば、たくらみ屋の相棒、森本繁生さんは過去のスケジュールは全部消去してしまうそうです。そんなものを後生大事にとっておいても未来創造の邪魔になるだけと言っていました。

「過去の延長線上で未来を描かない」
「常に今を起点に描いていく」

自分の活動もそうだし、人の話を聞く時に持っていたい視点だと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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