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責任は「取るもの」ではない「果たすもの」である

仕事に責任はつきものです。
誰だって無責任な人は嫌いですよね?
「言ったのにやらない」「決められたことを守らない」「結果を出さなかった」…様々な無責任があると思います。
責任という言葉は気軽に使いますが、どことなく窮屈なイメージがありますよね?
「義務」「罰」…そんなニュアンスを含んでいます。
「失敗をしたら責任を取る」ってのが典型的な使われ方だと思います。

僕は、その根底に「失敗は許されない」という考えがあるように感じています。
でも、今は挑戦が求められる時代で、数多くの失敗の上に成功が成り立ちます。
責任の概念も変えなきゃいけない、そう考えているのです。

社員には取る責任ではなく「果たす責任」を持ってもらう

責任には3種類あると考えています。
「取らされる責任」「取る責任」「果たす責任」
「取らされる責任」は自分で決めたわけでもない責任を取らされること。
酷い話ですが、いまだにありますよね?
トップから変な施策が降りてきて、現場は「それじゃ上手く行かないだろ?」と感じているがそれが言えない。
で、上手く行かないと「努力が足りない」と言われる。
奴隷のような状態ですよね(笑)

「取る責任」は自分で決めてやったことに対し、自分で責任を取ること。
腹を切るという日本人の美学に合ったあり方だと思います。
政治の世界では辞職ですが企業では普通、そこまでの責任は負いません。
では、損失を自分の給与カットで補うか?…それもありません。
基本的に「ゴメンさない」で済むと思います。
でも、誰に謝るのか?って話ですよね?
任せたのは上司・社長なのにね。

取る責任の実態は、「失敗による嫌な感情の受け皿を誰が持つか?」という話だと思います。

組織に責任を取る風土があると「下手に挑戦しないほうが賢い」という人が増えます。
これでは発展はないよね?

僕は「取る責任」は上司、最終的には社長が負い、社員には「果たす責任」を持ってもらうことが大切だと考えています。
不祥事を起こした政治家がよく言う「この責任は、引き続き議員の職務をまっとうすることで果たしたいと思います」ってやつです。

未来志向の責任です。

取る責任から果たす責任へ意識が変わると組織全体が挑戦的になる

一人前に育つには失敗体験が欠かせません。
で、一人前を育てるには一人前として扱うことが大切だと考えています。
一人前とは「自分で決め、考え、判断し行動した結果を自分で受け入れる」ということです。
失敗という結果を自分で受け止め、それを自分で考え判断し次の行動を決める。

これを実際の現場に落とし込むとこうなります。
会議などで途中経過の報告をした時に、上手く行っていない場合、「どうして上手くいかなかったのか」…言ってみれば言い訳を話し出しますよね。
どんな人でも日本で育つと責任は「取る」という漠然とした解釈を持っているからね。
「取る」責任を回避しようとします。
まわりの人も同じで「自分に責任はない」という態度をとります。
でも、取る責任なんて、所詮は嫌な感情の受け皿の話で、そんな話をしていても現状は一向に改善しないよね?

そんな場合の社長、上司の役割はいたってシンプルだと思っています。

「で、どうする?」と未来志向の質問を投げかけるだけです。
そこに加えるなら「いいじゃん!上手く行かない方法が分かったね」です。
これは単なる励ましではなく、成功法則の話だと思います。
「成功=情熱✕行動量✕改善量」という原則の話です。
「失敗は早い段階でした方がいい」と言う人がいますが、本当にその通りだと思います。

取る責任から果たす責任へ意識が変わると、まわりの人の「自分に責任はない」という態度も変わるはずです。
みんなが未来創造へ向けた対話ができるようになる。

冒険しないと事業は発展しません。
挑戦が必要な今、責任の定義も変える必要があると考えます。
社長の役割は責任の解釈を変える宣言をすることだと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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