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現場のことは現場で解決する…主体的な現場を創るための社長の心得

企業でよく「末端」って言葉を使いますよね?
「末端の人たちの仕事」なんて使い方です。
ちょっと失礼なその言い方は、基本、経営者や幹部クラスが使うのですが、そういう企業ほど現場のモチベーションが低いように思います。
その原因は、取りも直さず彼らを末端と観ているからだと思います。
どんなに単調な仕事でも、彼らをパートナーとして観れば創造的な仕事ができるはずです。

今日は、単純な仕事をクリエイティブな仕事に変えて、現場の力で会社を良くする方法について考えたいと思います。

現場を手足ではなく頭脳と捉えることで主体性が育つ

企業には未来を創る仕事と現在をまわす仕事に分かれます。
通常、経営者・幹部社員は未来を創る仕事を、現場のスタッフが今をまわす仕事を担当していますよね?
それはいわば「頭脳と手足」の関係です。

でも、これが様々な不具合を生んでいると思います。
その原因は、現場のことは現場スタッフが一番知っているのに、現場に詳しくない人がルールを決めるからです。

弊害だらけだと思います。
1つは現場を知らない人がトンチンカンなルールを決める弊害。
もう1つは、いつまで経っても「やらされ」になる弊害です。

現場をまわしているスタッフに「現場のやり方」…工程やルールを考えてもらうことが大切です。
よく言われる「QC活動」ね。

例えば、弊社では定期的に全スタッフが集まり「現場のやり方」を研究しています。
その効果が一番大きいのは新聞配達スタッフです。
新聞配達は基本、1人で完結する仕事です。
朝、出社して自分の新聞を持って配る…なので他のスタッフとの交流が少ないのです。
交流が少ないと仲間から学ぶ機会も減ります。
だから、ミスが少ない人と多い人の差がいつまで経っても埋まらないという問題を抱えていました。
それが研究会で改善されました。
今まで1人で考えさせてきた事を、みんなで集まり考える…仲間と何かに取り組むというのはそれだけで楽しいですよね?
みんなの知恵が活きるから良いアイデアも出る。
上から押し付けられたことは所詮、他人事だけど、みんなで決めたことは自分事になり決定したことをちゃんと実行します。

手足ではなく頭脳となることで現場は勝手にどんどん良くなっていきます。

現場を頼りにすれば、どんな単調な作業に従事する人もクリエイターになる

とは言っても研究会も最初から活性化したわけではありません。
最初は「言われたから出席した」というのが正直なところだと思います。
「手足」の習慣が抜けていないからね。
出席者も少なかった。
なので、夏の時期にウナギを食べようという趣旨で集まってもらいました(笑)
ウナギで釣ったらたくさんの参加があった、でもスタッフは来てみたらテーブルの上の付箋を発見して嫌な予感がするわけです(笑)

そこで、社長のメッセージが重要になると考えます。
「なぜ研究会をやるか?」…WHYを語ることです。
「現場を良くしたいから」「現場のことは現場で改善してほしいから」…
それもありますが、それも手足の発想だと思います。

本質は「現場に詳しくない私にはできないから」ですよね?
頼りにするということ。
さらに、コントロール下に置かれるのではなく、自分で仕事をコントロールする立場になるということ。そうすることで、自分の個性が活き、仕事が愉しくなると伝えることです。

相手がどう感じるか?は非常に重要なことで、「お前らはダメだ」というニュアンスが伝わったら主体性は破壊されてしまいます。
そもそも何か課題を抱えているから改善のための集まりをするわけです。
参加者は敏感になっていますので、社長の思っていることがニュアンスで伝わっちゃうんだよね。
本当に相手を尊重し信頼していないとできない活動だと思います。

スタッフを手足ではなく頭脳として捉える。
コントロール下ではなく、仕事のコントロール者になる。
改善・改良活動で現場を頼りにすれば、どんな単調な作業に従事する人もクリエイターになれると思います。
仕事に対する誇りが違ってくるよね?
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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