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事業は栄枯盛衰。余裕のあるうちに次のモデルを考えよう

「事業は必ず衰退する」…これを前提に経営を考えることはとても大切だと考えます。
生物と同じように、万物には寿命があるから、今、どれだけ調子が良くてもやがて衰退期に入るのが宿命だから。

今は差し迫って困っていない…でも少しでも余裕がある時に「次」を考えることが大切だと思います。

人間は未来を創造できるのに、それが苦手な生き物

人って「治療」はするけど「予防」は苦手です。
痛くならないと歯医者に行かないよね?
で、痛い思いをした時に「ちゃんと歯を磨いておけば…」と反省する…

仕事が上手な人は「緊急性」と「重要性」を勘案した進め方をしています。
「緊急だし重要な仕事」は虫歯の治療みたいなもので、クレーム対応などがこれに当たります。
で、お客様に怒られた時に「ちゃんと点検をしときゃ良かった…」となる。
「ちゃんと◯◯する」が「緊急じゃないけど重要な仕事」です。

でも、これをサボるのが人間です。
例えば「変わらなくちゃも変わらなくちゃ」って言葉に全てが表れていると思います。
僕が新聞業界に入った20年前、よく「このままでは10年後は大変なことになる」と会合なんかで言われていました。
そして10年後、まだ「このままでは10年後は…」って言っていた。
その時に「”変わらなくちゃ”が単なるスローガンになっている。変わらなくちゃも変わらなくちゃ」と挨拶した人を覚えています。
さらに10年が経った今、茹で上がってしまった会社が出始めました…

「緊急じゃないけど重要な仕事」ができない。

にんげんだもの

じゃない(笑)

未来を描く力は「前頭前野」が発達した人間にしかないのだから、前頭葉に働いてもらった方が良いと思います。
新聞店を経営する僕の友人は、社員さんを巻き込み全員で前頭前野を使って未来を描いています。
無意識下にある漠然とした嫌な予感を、ちゃんと意識上に上げて、ちゃんと時間を創って考えています。

余裕があるうちに次のモデルを創造する

新聞店の事業は、もはや「新聞を仕入れて売る」というモデルが衰退期に入っています。
そこで友人は、新しいモデルを模索しました。
まったく別の商売を始めるのは無茶だし、今ある経営資源を活用しないと勿体ないと考えた結果、こんな結論に至りました。

「新聞店ならではの資源を使い、地域の人に喜ばれる価値を創る」

色んな案が出ましたが、僕はこれが面白いと思いました。

後継者がいない農家に、農業をやりたい若者を紹介する。若者は農家からノウハウを学ぶ(有料で、一部を仲介料としていただく)→畑や田んぼの使用者は地代を農家に払う→採れた野菜やお米などは新聞店で仕入れ地域に販売する。できれば地元のお弁当屋さんとコラボしてお弁当販売を行う(自社でニューズレターがあるから売りやすい。お米など重いものは宅配する。お弁当は独居老人や共働き世帯に宅配する)

新聞店は地域の人をよく知っていますからマッチングは得意なのです。
さらに、チラシは入れ放題なのでニューズレター(手づくり新聞)をつくれば地域に圧倒的な情報網をつくることができます。
それを活用して地域の人に喜ばれるカタチを模索した結果出たアイデアです。

他にもたくさんあると思います。

こうしたアイデアは、とりあえず「嘘でも良いから」たくさん出しストックし、テストすることが大切だと考えます。
実際にやってみなければ分からないからね。

「緊急じゃないけど重要な仕事」

テストを重ね、期を見計らってリリースする。
失敗したらストックから別の案を出す。

これは本当に困った時では難しいと思います。
困った時は「緊急だし重要な仕事」に追われますからね。
金策に走り回ることで精一杯。

少しでも余裕がある時に、少しで良いからちゃんと時間を創り前頭前野を動かすことだと思います。

「にんげんだもの」は言い訳にもいいけど、未来創造にこそ使いたい言葉ですね!

それでは今日も素敵な1日を!

 

【嘘でもいいから飛躍した未来を描くワークショップを開催します】

10月23日大阪開催!
参加者の仲間の発想も借りて自社の飛躍的、非常識な事業アイデアを出すワークショップを行います。
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http://www.shijizero.jp/archives/5146

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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