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いるだけで周りに勇気と安心を与える社長が信じていること

優秀な経営者に共通することの1つに「楽天的」があります。
根拠がなくても「大丈夫!」という謎の前向きさを持っています。
僕にはずっとそれが不思議でした。
「肚が座っている」…そんなひと言では片付けられない「何か」があると思っていました。

今日は、僕の人生の先輩方から教えてくれた「楽天性」について書きますね。

彼らの「大丈夫」という言葉は何を根拠にしているのか?

楽天性を持った人は、そこにいるだけで周りに安心感と良い予感を振りまきますよね?
一見するといい加減にも見えますが、そうじゃない…いや、そうかも知れない(笑)
ここで言う「いい加減」とは「ちょうど良い加減」のことです。
無理をしていないってことね。

なぜ、そんなにも楽天的でいられるのか?と言うと「信頼」があるからだと考えています。
信頼がベースにある人は態度も言葉も違います。
例えば、僕のおばあちゃんがそうでした。

僕の父(おばあちゃんの息子)がある日、学校に行ってから雨が降った日があったそうです。
傘は持っていない。
家庭によっては母親が傘を持って迎えに来てくれたそうですが、米澤家は商売をやっていたのでそれができません。
そこで父が抗議したそうです。
「母ちゃんは酷い。冷たい」と。

それを聞いたおばあちゃんのひと言がすごいんです。

「大丈夫。雨ごときで溶けてしまう身体に産んでないから」

抗議する気も失せますよね?(笑)
言われてもなぜか「うん、そうかも」と思ってしまう前向きなエネルギーを感じます。

たくらみ屋の相棒、森本繁生さんもそうです。
森本さんの研修を長野県内で開催した時に、コチラの手違いでホワイトボードの手配ができなかった事がありました。
彼の研修にホワイトボードは不可欠です。
開始30分前になり、ないことに気付き、みんな「どうしよう…」とうろたえていたところ、ポツリとこう言いました。

「なんとかなるでしょ!」

多分、彼の研修史上で初めてだと思いますが、紙に書いて掲示するという方法で進めました。

森本さんの座右の銘(?)の1つに「すべてはうまくいっている」があります。
何が良いかは分からないが「これでいい」…僕のおばあちゃんの事例とは違いますが、根本は同じだと思います。

起こった出来事を良い悪いとジャッジせずに、その時・その様を信頼する…そんな感覚だと思います

「信頼」…具体的な対象にではなく「万物」に対する信頼があるのだと思います。

楽天性は万物に対する信頼から生まれる

これは指示ゼロ経営にも必要な視点だと考えています。
指示ゼロ経営では、社長のコントロール下ではなく集団が「勝手に」動きます。
その時に好き勝手にならないように様々な策を立てるわけですが、最終的には信頼…それも「ウチの社員」と言った小さな範囲ではなくもっと大きな対象に対する信頼が必要です。

それが「万物に対する信頼」です。

何だか不思議でぼんやりとした話だよね?(笑)
でも、これが指示ゼロ経営におけるリーダーの最も重要な仕事だと考えているのです。

僕にそのことを一番最初に教えてくれた大先輩が、先日、お亡くなりになりました。
僕が、とある事業に失敗してヤル気を失い放浪していた時に、ふと「あ、Yさんの所に行こう」と思い、突然お邪魔しました。

なぜ彼のところへ行こうと思ったかはよく覚えていませんし、確固たる理由はなかったと思います。
彼とは年に数回しか会わない関係です。
そんなに深く話をしたこともなかった。

でも、数少ない会話の中で唯一覚えているのが、居酒屋かキャバクラの片隅で彼が熱く口にしたひと言です。
「僕は、全ての人に役割があると強く信じているんだ」

酔っ払った頭で僕は心から思いました。
「この言葉に出会うために、これまで生きてきたんだ」と。
とても不思議な感覚です。

だから事業にコケた時に会いに行こうと思ったのかもしれません。
人に会いに行くのに理由も目的も持たず、しかもアポなしで行くなんて失礼なことだと思います。でも、彼なら受け入れてくれると思ったのです。

いつも忙しくて会社にいないのに、その時はバッチリいました。
僕が「つい、ふらっと来ちゃいました」と言うと、「そうか!」と言いました。
ふらっと行くような距離じゃないんだけどね。
「何かあったの?」とも聞かなかった、気付いていたと思います。
起きた出来事をジャッジせずに、そのまんま受け入れる。

その時に何を話したかは全く覚えていません。
彼が楽しそうに商売の話をしていたこと以外は。
そして、帰りのクルマの中で、次なる構想をしっかりと立てていたのだけは覚えています。
自社を指示ゼロ経営にする構想です。

どんなにヤル気を失くしている時でも、絶望の淵に立たされている時でも、人は、万物は成長に向かって動いているのだと思います。

「具体的なことには根拠がいるけど、抽象的なことには根拠のない楽天性が必要」
「楽天性は万物に対する信頼から生まれる」

まったく根拠のない話ですが、僕はそう信じています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

Everything’s gonna be alright.
誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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