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自律型組織を創りたければ「右腕」ではなく「ナンバー2」を持つ

よく「右腕を育てる」という表現をしますよね。
僕も商売を継いだ20年前、先代が育てた社員との摩擦で悩んだ時に大先輩から言われました。「早く右腕を育てろ」と。
その時はすごく納得したのですが、今では違う考え方をしています。
 
持つべきは右腕ではなく「ナンバー2」だと。
自律型組織を創りたければそちらの方が適していると考えています。

右腕とナンバー2の本質的な違いとは?

まずは、僕が考える右腕とナンバー2の違いについて。
右腕は読んで字のごとく「自由に操れる腕」です。
尻拭いをしたりね(笑)
これって右利きの人が多いからこう表現をするのだと思います。
左腕は意のままに動かせないからじれったいでしょ?
「何でも言うことを聞いてくれて忠実に動いてくれる」…そんな存在が右腕です。
 
対し「ナンバー2」は自分の意志で動きます。
自律型組織は自らの意志で動く集団なので「社長の意のままに」という発想は本質的に合わないのです。
ただし好き勝手ではなく、社長の想いや考えに共感し「一番最初に」行動してくれる人です。
なので「フォロワー第一号」と言い換えることもできます。
上下関係、ヒエラルキーではありません。
ナンバー2は自由意志で動くので、時に社長に苦言を呈することもあるし、時に期待を大きく超える成果を出してくれます。
右腕との違いは「自分のものではない」ということ。
手足ではなく頭脳なのです。
IMG_3472
我が社のナンバー2はソーメンにマヨネーズをかけて食べます(笑)
さて、自律型組織を創りたければ右腕ではなくナンバー2を持つことが必須だと考えます。
なぜならば、ナンバー2の姿を見て、その後…ナンバー3、4、5、6、7、8…と続くからです。
そして、ナンバー2の資質は「共感者であるかどうか?」であって、仕事ができるか?ではありません。
もちろん、仕事ができるに越したことはありませんが、中小企業には最初からデキる社員はなかなか集まりません。
「立場が人を育てる」と言いますが、最初はノリで乗ってきただけなのに、その後どんどんと実力をつけていきます。

自律型組織を創りたければ右腕ではなくナンバー2を持つこと

次に、ナンバー2が現れるためには何が必要か?ということを考えたいと思います。
ナンバー2が動く動機は「共感」ですので、社長には共感を生む「想い」が不可欠になります。
「これをやりたい」と具体的なビジョンを描くのも良いし、「こんな会社にしたい」という思いでも良い。
指示ゼロ経営の最高峰、ブラジルの「セムコ社」には経営理念はありません。
その代わり、機会…チャンスという言葉を使っています。
「チャンスに溢れた会社にしたい」という想いなのだと思います。
 
しかしながら、これが多くの社長が苦手とするところだと思います。
経営計画発表会などで社長が口にする言葉は、非常に理性的ではあるけれども熱がない、そんなものが多いと感じています。
それは言葉に現れます。
 
え〜、我が業界が置かれている状況は〜非常に成熟産業であり〜その中にあり我が社は〜 固定観念にとらわれない斬新な発想で〜◯◯していかねばならないと、かように思う次第であります…
 
「◯◯せなばならない」「◯◯すべき」…こんな言葉では人の心に火はつきません。
人の心を動かす言葉は、いつの時代もシンプルです。
「◯◯がしたい」と。
 
理屈は後で良いと思う。
例えば、東日本大震災で被災した日産自動車のいわき工場に訪れたカルロス・ゴーンさんは叫びました。
 
「がんばっぺ!」
 
まったく理論的整合性がありません(笑)
フランス人が東北弁だよ?
でも、心に届くよね?
 
本当の気持しか人の心には届かないのです。
 
想いが普通の社員をナンバー2にする。
ナンバー2の姿を見た普通の社員がナンバー3になる。
そこから大きなムーブメントが起きるのだと考えています。
 
自律型組織を創りたければ右腕ではなくナンバー2を持つこと。
そのために「本当に気持ち」に正直であること。
 
とても大切なことだと思います。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
 
 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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