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肩書に執着する人には人材育成も元気な組織づくりもできない

meisi
人事異動の季節です。
経営幹部はどんな組織形態が良いか?誰を配置すればいいか?頭を悩ませると思います。
と、同時に、僕も悩みます。
取引先の方の新しい役職を覚えなければいけないからです。
次長は4月から部長と呼ばなきゃいけない…人によっては肩書を間違えると怒る人がいるでしょ?
怖いから「さん」で呼ぶようにしていますが、それも嫌がる人もいます。
肩書は権限・権力の証と思う人ほど、自分の名前よりも肩書を気にします。
それって時代に合わないと思うんだよね。
 
肩書の力で動かしても人は自発的にはなりません。
自分も1人の人間、相手も1人の人間…その上で役割が違う、そんな考えを持った人こそが役職に就くべきだと考えます。

部下を1人の人間として尊重する人が人材育成で成功する

立場の違いはあっても、部下を1人の人間として尊重する態度を持った人が、人を育て活性化した組織を創ります。
 
指示ゼロ経営には「相手を一人前と見ないと、一人前にはならない」という原則があります。
家族主義経営は良いけど、社員を子どものように扱ったら、いつまで経っても子どもの仕事しかしません。
大人とは「自分で決めてやった事に対し、その結果を自分で受け入れる」ということです。
子が失敗しないように親が何から何までお膳立てしていると自立した人間にはなりませんよね?
よく「可愛い子には旅をさせよ」と言います。
どこに行くかを自分で決め、自分で計画し、起こるハプニングも自分で判断し乗り越えること。親が手を貸すのは、どうしても困ってアドバイスを求めた時だけ。
それを、どこに行くかを親が決め、準備はさせるが「あれがない、これが足りない」とケチをつけ、心配の代行をして旅先から毎日電話をさせるような親のもとでは一人前は育ちません。
 
任せるということは子どもを信頼している人でないとできない芸当だと思います。
「出来ると信頼する」「失敗をしても、そこから成長できると信頼する」
つまるところ「人間に対する信頼」だと思います。
 
親子の関係と同じことが職場でも起きていると思います。
肩書に執着する人って、実は自分に自信がないのだと思います。
自分に対する信頼がないから、相手に対する信頼も生まれない。
だから任せることができず、つい肩書の力で動かそうとするのだと思います。

肩書に取り憑かれないためには肩書と自分は別物だと知る

とまあ、肩書主義の人がダメだ、みたいな事を思いっきり言いましたが、僕だって肩書がまったく気にならないわけではありません。
例えば、会社に営業マンが来ます。
僕が窓口に出た時に、「社長さんをお願いします」と言われムッとすることがあります。
よく言われるし。
昔、携帯ショップで契約をする時に、通話料の支払いを会社でしたいと言ったところ、「社員証明を上司にもらってきて下さい」と言われ、名刺を出した時の気分は水戸黄門だった(笑)
 
うっかり気にしているよね?
でも良いのです。人間だもの…笑
 
気になる時があっても、肩書に「取り憑かれなければ」いいと思います。
肩書を気にしていると自覚している人は、取り憑かれづらいのです。
そんな事をまったく考えたことがない、無自覚の人が取り憑かれる。
 
じゃあ、自覚するにはどうすれば良いか?
これを僕に教えてくれたのは滋賀県にある行動科学研究所の岩田清治さんと息子さんの岩田洋治さんです。
取り憑かれた時って、心に、穏やかじゃない感情の揺れが生じます。
分かりやすく言うと、不快になる。
例えば、肩書を間違われた時に感じるのは「自分が低く見られた」怒りです。
でも、怒りの前に「恐れ」があります。
自分の地位や存在が否定される恐れです。
 
それを客観的に観れるようになることが自覚です。
まるで他人が見ているような視点ね。
それができると取り憑かれづらくなるのです。
感情の乱れの正体が分かるから。
正体が分からない不安や不快はコントロールできないから、取り憑かれちゃう。
 
今、自分の心で何が起きているのか?…それを自覚するとすごく楽になりますよ。
そもそも肩書と自分は別物だということがよく分かります。
 
そうして始めて社員さんを1人の人間として尊重できるようになると考えています。
 
それでは素敵な週末をお過ごし下さい!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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