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口を酸っぱくして言っても学習しない社員が一発で学習する方法

「口を酸っぱくして言う」「耳にタコができる」という表現があります。
くどいくらい強く言い続けることを言いますが、僕は、これほどエネルギーをロスすることはないと思っています。
そもそも、言い続けるということは、相手がちっとも学習していない証拠です。
で、何で学習しないかというと、一方的に言うからです。
人は、インプットではなくアウトプットしたときに学習するからね。
 
「社長は黙る。社員が喋る」そんな環境が理想です。

人は聞いても学習しない、喋ると学習する

「社長は黙る。社員が喋る」…これが出来るようになると面白い現象が起こります。
先日、指示ゼロ経営をやっている親友と話しをした時に、「あれだけ言ったのに、社員が突然『さも自分で気付いたかのように』言い出した」と言っていました。
これ、分かりますよね?
いかに言い聞かせても学習しないのです。自分で喋った時に理解したってわけ。
 
研究によると、私たちが学習できるのは、読んだことの10%、聞いたことの20%、見たことの30%だそうです。
でも、自分で言ったことは70%、言って行動したことは90%も学習できます。
 
いくら言い続けても相手は20%しか覚えていない。
賢くなるのは喋っている社長だけ(笑)
 
余談ですが、普通、社内で一番自発性が高いのも物をよく知っているのもだいたい社長です。
それは社長がよく喋るからだと考えています。
 
この効果は想像以上だと思います。
 
例えば、僕は小学校にお邪魔して夢新聞ワークショップを行います。
約6年前に始めたのですが、当初は夢新聞の書き方を講師が説明していました。
 
0019_xlarge
丁寧に説明をしても…学習には限界がある…
とても苦労しました。
そんなに難しいものでないのに、説明が終わって書き始めると「先生〜分かりません〜」って引っ張りだこになるのです。しかも先生じゃないし(笑)
すごく忙しい、でも充実感は大きかった。
 
でもね、これは良くないと思ったのです。
子どもは講師に依存する、講師も必要とされることで気持ちいい…共依存関係になっていたなと気づきました。
 
そこでやり方を「僕は黙る。子どもたちが喋る」に変えました。

社員を育てるコツは、社員が考え喋ること

やり方を変えたら一発で問題は解決しました。
そのやり方は、事前に夢新聞の書き方が書かれた紙を子どもたちに配ってもらい、当日、それを友だち同士で教え合うというものです。
「お友だちに書き方を説明して、その子に『わかったよ』のサインをもらう」という方法です。
0150_xlarge
人はアウトプットしている時が最も学習する
その時間、たったの5分です。
それをするだけで「分かりません〜」がなくなりました。
僕が説明していた時は説明に15分、分かりやすい事例などを加え、飽きさせないように工夫しましたが、それに比べ、いかに速く、しかも効果的かが分かりますよね?
 
さて会社に話を戻します。
口を酸っぱくして言うのが無駄だとは思いませんが、相手が理解するまでにすごく時間がかかるのです。
社員に喋ってもらう方が良い。
 
具体的な進め方は、例えば、今抱えている課題や、こうなったら良いなという理想を社員にあげてもらい、それをホワイトボードに書き出します。
その中で優先順位を決め、テーマを絞り、解決のアイデアを自分たちで話し合ってもらうのです。
社長がその輪に入っても社員が萎縮せずに喋る場合は良いのですが、黙ってしまうしまう場合は、社長は黙るに徹するのが良いと思います。
黙る代わりにするのは、社員が発言をしたら、それをしっかり聞き「ウンウン、なるほど〜」と相槌を打つこと。
それをすると喋りやすくなるのです。
 
間違っても、目を閉じて腕を組んで難しい顔をしないでね(笑)
 
黙っているというのはすごく辛抱が要ることです。
最初のうちは社員が喋らないかもしれないし、議論が変な方向に行ったり、衝突があるかもしれません。
 
でも、その経験をしないと自ら考え行動する社員は育たないと思います。
 
「お口にチャック」を合言葉にね!
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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