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「自発的に動け」よりも「やり方はお任せする」と伝えた方が社員は育つ

社員に自発性を望む社長は多いと思いますが、自発性は強要することができません。
「自発的に動け!」で「ハイ!」ってのは少しも自発的じゃないですからね(笑)
上司が指示し部下が従うという支配構図になっています。
 
この構図を変えるには「やり方はお任せする」というフラットな関係が理想だと思います。
尊敬の念を持って相手を信頼するという関係です。

上司の影響下ではなく自分軸で動く社員を育てる

「馬を水飲み場まで連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という諺がありますが、自発性を表現した金言だと思います。
「自発的に動け!」と命令して「ハイ!!」と言わせることはできても行動が伴わない、そんなことが言えると思います。
 
自発性を辞書で調べると「他からの影響・強制などではなく、自己の内部の原因によって行われること。」とあります。
つまり上司の影響で動いているうちは自発的とは言えないのです。
 
そのためには「自分で決める」ことが大切だと考えます。
それを促す言葉は「やり方はお任せする」です。
上からの押しつけではなく、ポンとパスを渡された感じがしませんか?
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自分で決めると仕事は断然楽しくなる
言葉1つで相手との関係が決まってしまうと思います。
「社員が自発的に動かない」と嘆く社長ほど、主従関係をつくっていることが多いように思います。
上下関係はあっても良いと思いますが、それが主従関係になったら自発的な社員は育ちません。「自己の内部の原因」ではなく上司の評価が行動原理になっちゃうから。
だから、自分が任せられた仕事に対して、その結果も自分で評価できることが大切なのです。
やり方は任せられたけど、結果にケチをつけられたらたまったもんじゃないよね?
だから、どんな結果を得るのか?…「出来映え」をセットで決めることが大切です。
自分で達成できたかどうか?を自己評価できる仕組みです。
 
そうすれば結果が良くなった時に、上司は評価する必要はなく、次にどうするか?の話に集中できますからね。

個の自発性をチームの自律性に進化させる

自発性を育てる第一歩は、個々の社員に「自分で決める」という環境を創ることですが、それを進化させて「チームで決める」という環境をつくると、さらに自発性が高まり、ひいては自律型組織に成長します。
 
最近、マイクロソフト社が個人評価をやめてチーム単位での評価に切り替えましたが、その狙いは集団の知恵を活かすことだと思います。
1人で悩んでも良い答えは見つかりませんが、仲間と考えると素晴らしいアイデアが出るもんです。
それに実行段階でも仲間がいると勇気が出ますよね?
 
「リーダー と 部下」から「リーダー と チーム」の関係にするってこと。
チームで目標を決める。チームで話し合いやり方を決める。チームとして目標が達成できたか?を自己評価できる「出来映え」を決める。
 
この状態にすると何が起きるか?というと…
これまで上司がやっていた仕事をメンバーがやるようになります。
例えば、教えること。
分からないことがあると普通、上司に相談に来ますが、「リーダー と チーム」の関係になると仲間に相談するようになります。
これはリーダーも注意が必要ですが、個別に相談に来た時にそれに答えてしまうと、それを見たまわりの社員も同じように相談に来るようになり「リーダー と 部下」の関係に戻ってしまいます。
 
よほど個人的な案件は別として仕事に関することは「仲間に聞いてみな」と離してしまう方がいい。
 
また仲間同士で注意し合うようになります。
これは上司から注意されるよりも効果がありますよ。
だって、上司の目は簡単にごまかせるけど仲間の目はそうはいかないから。
 
これまで上司がやってきた仕事を部下たちがやるようになった状態が「自律的な状態」です。
 
じゃあ、上司の役割は何?って話ですが、そういうチームをつくること、そして自律的な場を維持するためにチームと関わり続けることです。
あとは、新しい飯の種を探すたびに出ることかな?
 
個々の自発性からチームの自律性に…
 
まずは「やり方はお任せします」から始めてはいかがでしょうか?
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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