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「◯◯する必要がある」という言葉を投げかけても6人以上の組織は動かない

何か新しい取り組みを始める時に、社長は社員に説明をしなければいけません。
その時にどんな言葉を投げかけているか?
「◯◯する必要がある」「◯◯すべきだ」…そんな冷めた言葉では集団は動きません。
社員数が少ない場合は問題ないけど、6人を超えたら、もっと感情に訴えかける言葉が必要です。
じゃないと集団が動き出さないからです。

今日は、集団が目的・目標に向かって始動するために欠かせない「社長の思い、言葉」について考えます。

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ムーブメントのメカニズムは伝染にある

必要性を説いても集団が動かないのは、必要性で動く人は後から参画するからです。
集団は一斉に動きません。
最初に、「イノベーター」と呼ばれる変わり者が動き、そこから伝染が起こります。
で、イノベーターが動く動機は、その名のごとく「革新的か?」ってこと。
損得よりも好奇心や感性が勝っているのです。

社長の言葉に情熱が必要なのは、まず起爆剤になるイノベーターに立ち上がってもらうためです。「◯◯する必要がある」「◯◯すべきだ」…そんな言葉では彼らが動かないから、その後に伝染しないのです。

社員数が5人以下の場合、社長が中心で現場をまわす事が多いので、社長の影響力で集団は動きます。
それが6人を超えると、社長の影響力よりも仲間の影響力が大きくなります。
行動原理は「みんながやっているか?」
ここでいう「みんな」とは40%ほどです。
このことに関してはこの記事を参考にしてね!
「社員の行動に最も影響を与えるのは『周りの社員』である」

40%ほどを超えると、勝手にムーブメントが広がっていきます。
6人のチームだったら2人が乗れば、こっちのもんです。

まずは感性で動くイノベーターを味方につける必要があります。
その直後に控えている人種は、イノベーター寄りの人なので誘えば乗ってくれる可能性が高いのです。

そして大多数の人たちは「損得、安全」が動機なので、すでにやっている人の姿を見て行動を決めます。

スマホの普及に見るムーブメントのメカニズム

ムーブメントが起きた分かりやすい事例として、スマホの普及があります。
どんな製品でもそうですが、出始めのころに買う、勇気ある挑戦者がいますよね?
スマホで言えば、iPhoneの登場時に買った人。
海の物とも山の物ともつかないものに手を出す、彼らの動機は「イノベーティブな事をしたい」です。
不具合も予想されるし、ユーザーが少ないからアプリも充実していない。
リスクよりも斬新であることを優先するアホな人種です。
(※アホは最上級の褒め言葉です、念のため)

おそらく、これをお読みの多くの人は、iPhoneで言えば4以降に買ったと思います。
その時の動機は「使っている人を見て…」ではないでしょうか?
話題にはなっているけど、安心・安全が担保されないと手が出せないですよね?

自分の周りの交友関係の4割が使うと「みんなが使っている」となり一気にブレークします。

出始めの頃はスマホを持っている人が珍しかった。
でも、今はガラケーを持っている人の方が珍しい。

ムーブメントに成功したのです。

社内にムーブメントを起こしたければ、情熱的な言葉で訴える

僕の友人に、社内にムーブメントを起こした女性がいます。
たまにブログで紹介する、原鉄の中塚緑さんです。
これまでB to Bだった業態を、社長の命を受けてB to Cを開発した立役者ですが、最初は彼女のやっていることがなかなか理解されず苦しんだと言います。
中塚さんの記事はコチラ
「ウチの会社は、社長は、社員は◯◯がおかしい」と考えている方へ」

以前に、その時の様子を聞いたのですが、興味深いことを言っていました。
「とにかく実績をつくるしかない」と。
分かりますか?
彼女はイノベーターで、恩ある社長の命に一肌脱いだ、思いに応えようと立ち上がったのです。
これがビックバンの瞬間だったと思います。
おそらく、彼女に近いイノベーター感性を持った少数の人が賛同か応援をしてくれたと思います。
しかし、大多数の人は実績を見てから動くから「とにかく実績をつくるしかない」と言っていたのだと、僕は推測しています。

あ、ここで誤解のないように書き加えますが、イノベーターが偉くて、後から続く人がダメってことじゃないですよ。
集団の自然な在り方なので、どの役割もムーブメントを起こすために必要なのです。

「◯◯する必要がある」「◯◯すべきだ」…その類の言葉は、大多数の人の理解には効果があります。
でも、最初に動く人には届かない。

だから、社長は社内にムーブメントを起こしたければ、情熱的で感性に訴える言葉で伝える必要があるのです。
大多数の人が「?」って顔をしても臆せず、伝える度胸が必要、そう考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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