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規則を細かく決める組織はダイナミックな発想を得られない

昨日は、会社のBBQ大会で一日中ビールを飲みました。
ちょっと頭が痛いけどブログを更新します。

bbq

「チーム全体のことを考えて勝手な行動はしない」
僕と同じ世代か上の世代の方は、そう教えられてきたと思います。

昔はそうだった。
でも、今は違います。

「チーム全体を考えて、自分に出来る事を自分の意志で行う」
これがチームとして最高の価値、クリエイティブを生み出す秘訣です。

「星野くんの二塁打」という物語

今と昔の違いが良く分かる事例として、道徳の教材で使われている「星野くんの二塁打」という話があります。

概要はこんな感じ。

とある野球の大会への出場が決定する予選の最終試合でのこと。同点の最終回裏の攻撃、ノーアウトランナー1塁の場面でバッターは星野君に回ってきた。監督からはバントを命じられたが、 絶好球が来たのでバントの指示に背いて二塁打を放った。そして、星野君のチームは次の打者が犠牲フライを打ったためこの試合に勝利することができた。

しかし、翌日に監督はバントの指示に背いた星野君に「共同の精神や犠牲の精神の分からない人間は社会の役立つことはできない」と話し、大会への出場停止処分を下した。

チーム全体ことを考えて、自分に出来る事を自分の意志で行う

この話を道徳の教材に使う意図は「約束や規則の尊重」です。
とある学校の指導の手引にこんなことが書かれています。

規則を守ることは当たり前のことであるが大人も子どもも規則が守れなくなってきている。

いけないとわかっていながら路上駐車をしたり,ゴミのポイ捨てをしたり,心ない行動をとってしまったりする大人がいる現状がある。子どもたちも同様である。だが,みんなで社会生活を送っていく上で規則を守ることは,とても大切である。そこで,自分の利害にとらわれるのではなく,正しい判断をして,きまりを守ろうとする心を育てていきたいと考え,本主題を設定した。

どう思いますか?

実は、この話が道徳の授業に使われ始めたのは戦後間もなくだそうです。
国民が一致団結して再構築を始めた時期でした。
命題がはっきりしていた時代ですので、個を捨て全体に尽くすという考え方が有効でした。
コツコツとやるべきことを、みんなが一丸となって積み上げれば成果が出た時代です。
大量にモノを作って大量に売る。
そのためには画一化されたマニュアルに則ってモノを市場に流すことが大命題だったわけです。

時代は変わりました。

監督者の指示通り動いてもお客様は満足しないどころか、通り一遍等でつまらないと判断されてしまいます。
「おもてなし」に代表されるファインプレーを生活者が求めています。
当たり前の商品・サービスは飽きられています。お客様に「そうそう、こういうのが欲しかったの」と言われる価値は、一致団結しても創れません。
たった1人で良いから「変な人」の発想から始まります。

1人1人の自由が確保された組織、でも好き勝手ではない。

尊重すべき「約束」や「規則」は細かく定められた行動ではなく、もっと大きな枠で定めた方が良い。

「チーム全体ことを考えて、自分に出来る事を自分の意志で行う」

今、そしてこれからの経営の文化だと思います。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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