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衰退の原因が努力不足ではなく、事業の寿命だとしたら…

生物と同じように、企業にも商品にも寿命があります。
努力次第で寿命を伸ばすことは出来ますが、それでも限界があります。

寿命が尽きる時が来る事を受け入れずに、あがくと、せっかくの進化可能性を台無しにする危険性があります。

どういうことかと言うと、寿命が来た時に、そのまま死ぬか、サナギから蝶に化けるように次のステージに行くか、2つの道があるからです。
受け入れないと化けることはできない。

今日はそんな記事を書きますね。

商品・サービス、技術、思い、どこに拘るのか?

カメラのフィルムメーカー「コダック」は化けることができませんでした。
フィルムに拘って、なんとかしようとあがいた結果です。

多分、創業者や当時の社長の中にフィルムに対する思い入れがあったんだと思う。
フィルムとともに心中した。
僕は、とても美学のある最後だったと思っています。
でも、商売は破綻した。

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対し、比較されるのが富士フィルムです。
フィルムの技術はコラーゲンの酸化メカニズムにあります。
それを応用して、コラーゲンのサプリメント分野に進出、成功しています。
「コラーゲンのプロが手がけたサプリ」って説得力があるよね。

製品ではなく技術に拘った結果です。

この事から言えることは「何に拘るか?」ということ。

企業には、思いや理念があり、それに基づき専門の技術や知識を使い、具体的な商品・サービスが生まれます。

どこに拘るか?
商品・サービスなのか? 技術なのか? 思いなのか?

抽象度の高いものに拘った方が、化ける可能性を秘めています。

事業の寿命を測り、受け入れることが大切

例えば、友人に布団店の社長がいますが、それはそれは高級な布団を扱っています。
すごく拘っている。
それがいつからか、拘りのポイントを変えました。
「眠りがもたらす健康」に集中しました。
「お客様に、健康的な眠りを体験して欲しい」…思いにシフトしたのです。

社長は、布団の研究から「眠りの研究」に注力のシフトを変えました。
そうすると、事業のカタチも変わります。
セミナーを行ったり、商品ラインナップも変わる。
間接照明でもアロマでも、その実現のための商品が増えていきました。

快適な眠りは人類の永遠のテーマですから、廃れることはありません。
ま、布団だって廃れないとは思うがね。

布団店から「快適な眠り屋」に化けたのです。

僕は、思います。
商品に拘って消滅した社長をブザマだとは思いません。
悲しいほどに美しい、商品への愛情だと思うし、人としてそういう人は好きです。

でも、経営者としてはダメなのです。
栄光の絶頂で代を譲る必要があったのだと思います。

引き際も含め、事業の寿命を測り、受け入れることが大切だと考えます。
受け入れることは死の苦痛を伴いますが、それがないと進化もない。

経営者の宿命なのだと思います。

さて、どこに拘りを持ちますか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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