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商人の役割は、お客様の知らない世界を教えること

公開日: : 感性マーケティング

おはようございます。
信州は小雨が降っています。
先日も書きましたが、尼崎市にある「小林書店」で買った傘の出番です。

買う予定のない傘を買っていた

今の時代、商売の本質は、お客様が知らない世界を教えて差し上げること、気付きを提供することだと考えています。
単に並べて置いても売れない、その世界を見せた時に売れるということです。

僕が小林書店に行ったのは、店主の小林さんに会いたかったからです。
もう1つ理由があって、それは書籍を紹介して欲しかったからです。
自分で選べないんだよね…本。

で、帰る時に僕が手にしていたものは、書籍と「傘」

「何で傘?」って感じですよね?

理由は、店主の話を聞いてしまったからです。

友人から、「あの店はバツグンに傘を売る」と聞いていたので、「何で書店で傘?」と尋ねました。
そうしたらこんな話をしてくれました。

傘メーカーの社長生き方に惚れ込んだことが扱うキッカケだったそうです。
「この人」の傘を販売したい、そんな思いです。
僕も話を聞いて「傘にここまで工夫が施せるのか?」とビックリしたほどです。

そんな思いがあるから、小林さんは、お客様にちゃんと傘の説明をしてから売ります。
急な雨で買う人に対しても。

で、どんな説明をするのか聞いたんですよ。

それを聞いたら、僕が欲しくなってしまった、傘は家にたくさんあるにもかかわらず。

商いは、モノを売りお金を稼ぐ行為ではなくお客様の人生を豊かにするもの

その傘は非常にしっかりしていて、骨が21本もあるそうです。
また、骨の構造が幾何学模様で美しいそうです。

でも、これを聞いても「ふ〜ん」って感じですよね?

ここからです。

ボタンで自動で開くタイプの傘ってありますよね?
「ジャンプ式」と言うんですが、小林さんが実際に傘を開いたんですね。

「キレイでしょ?」と言うんですよ。

それが本当にキレイなんです。
僕がここで表現しても伝わらないと思いますが(笑)

開く動作に重みがあって、最初はゆっくり、そしてヴァサッと開く。
音も実にエレガントなんです。
「バサッ」ではなく「ヴァサ」
そして、傘の中から見える幾何学模様がなんともグラマラス。

IMG_7839

その一連の動作を見た時に、僕の心に「ある場面」が浮かびました。

そう、傘を開く僕です。
どこまで自分大好きなん?ってツッコミが来そうですが(笑)夜、レストランから出た時に、「あ、雨が降ってる」なんて、つぶやくように言った瞬間に「ヴァサ」
「米澤さんの傘、カッコいいですね〜」なんて言われて(笑)

僕は、結構、服には気を遣うんですよ。
でも、傘だけは軽視していて、雨を凌ぐならコンビニ傘でいいや、くらいに思っていました。

それが覆された。
重要なファッションアイテムだと初めて気づいたんです。

「世界に引き込まれた」
そんな感想を持ちました。

メーカーの社長に惚れ込んでいるから伝えたいことがある。
思いがあるから伝わることがある。

決して大げさな表現ではなく、僕に「傘のある豊かな人生」を教えてくれたのです。

商人には技術も大切だが思いも大切。
商いは、モノを売りお金を稼ぐ行為ではなく、お客様の人生を豊かにする行為なのだと改めて感じた体験でした。

それでは今日も、素敵な世界をお客様に伝えましょう。

また明日!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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