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責任感の強い社長が陥る、社員の主体性を破壊する思考

おはようございます。

僕の会社には、「サンライズ」というカフェがあります。
売上はゼロ。
何かというと、スタッフ用に設置されたウォーターサーバーで、お茶やコーヒーが飲めます。

IMG_6364店長は、弊社の優秀主任、竹村剛です

スタッフは無料で利用することができます。
太っ腹でしょ?(笑)

今日は、福利厚生は社長が与えるものではなく、自分たちで決めるこという、ある意味非常識な話をします。

社員の要求に対する攻防戦から脱却する

ウォーターサーバーですが、昨年、全スタッフを集めて行ったワークショップ、「働きやすい環境にするには?」というテーマで出たアイデアです。
作業現場は、夏は暑く冬は極寒です。
「飲み物があったらいいな〜」って誰でも思うでしょ?

普通、企業は現場からの要望がトップに伝えられ、トップが判断します。
コスト面、全社的な影響など…「プラス面とマイナス面」を考えて判断します。
熟慮した結果、導入を見合わせるということもありますが、その場合、現場には不満が鬱積します。

「現場の苦労を解っていない」なんてね。
社長からすれば、「経営を解っていない」となるんだけどね。

弊社では、意思決定に伴う「プラス面とマイナス面」を考えながら現場の改善を行うためにワークショップを行っています。

この提案が出た時に僕が考えたことは、「出張で懇親会がある場合、帰りのタクシーを社長仲間で割り勘すれば、1年間でそれくらいの費用は捻出できるかも?」ということ。
どれだけタクシー使ってんねん!!!
だって、電車が少ないんだもん…(泣)
一番遅くまで飲んでいる社長に合わせなきゃいけないから、僕の肝臓への負担が心配ですが(笑)

だから、僕は「いいんじゃない」とだけ言いました。
でも、あまりにも簡単に僕が言うので、それを聞いたスタッフは考えるわけです。
スタッフが考えたことは、年間で◯◯件のお客様を増やせば、そのくらいの費用は出るだろう、とか、社屋の外壁の補修の相見積をもっとしっかりやろう、という案です。

これが依存関係にある場合、要求に対する攻防戦になります。

実現のために自分ができることを、それぞれの立場で自分で考える。
この発想があれば、相当な問題、課題が解決すると思いませんか?

要望に応えようとしない姿勢を持つ

無責任に聞こえるかもしれませんが、社員の要望に応えない姿勢が大切だと思います。
僕は、20代の時に業界では先進的に、新聞配達員への週休を導入しました。
「休みがない」と文句を言われたからですが、週休の導入を本格的に検討したら、今度は「休む暇があったら働いて稼ぎたい」と言われ、腹が立ったことがあります。
挙句の果てには、「本当に社員の幸せを思うなら、社長の給与を減額して、週休によって、これまでついていた休日出勤手当の減額分を補填すべき」なんて要求も出る始末。

そこまでしてオレは商売はやらんよ(笑)

週休体制の導入をスタッフが納得したのは、僕の説得によるものです。
「今どき休みがない企業で働きたい人はいない。人手不足は企業として困るし、人手が足りないと、皆さんが休みたい時に、希望通り与えられない」

もし、当時のスタッフに今のような主体性があったら、週休体制を導入したことによる減額分を別の形で稼ぐ、例えば、空き家への入居情報を連絡してくれたら情報量を支給するとか、読者を紹介してくれたらその報酬を支払うとか、そうしたWin-Winのアイデアが出たと思います。
幹部社員は、「スタッフがそれをしやすい環境を整えよう」となる。

今ではこうしたアイデアが現場から上がるようになりました。

IMG_6374

責任感がある故に、社長自ら、依存関係を生み出してしまうことはよくあることです。
一流の親は、自分が一生面倒を見れないことを前提に、自立を促しますが、それと同じだと思います。

社長にも引退する時が来るし、何でも解決できるスーパーマンではないのですから。

それでは今週もがんばりましょうね。

また明日!

 

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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