立地も値段も接客も申し分ない…なのに儲からないレストランには何が足りない?

物事は「道理で考える」これってすごく大切なことだと思います。
人は知識を身につけると、それに頼ってしまいバカの一つ覚えに陥りがちだと思います。
例えば、僕は指示ゼロ経営の提唱者なので、何でも指示ゼロ経営に結びつけて考えてしまいます。
立地も値段も接客も販促も申し分ない…なのに儲からないレストランには何が足りないでしょうか?

僕はつい原因を組織づくりに向けてしまいます。接客は良いのだが、その他の部署との連携が悪くリピートにつながる仕組みができていないとか。

でも、原因は他でもない、料理が美味しくないってことだったりします。

簡単なようで簡単じゃない、道理で考えるということをちゃんと考えたいと思います。

僕が道理で考えることの大切さを痛感した出来事があります。
理念、想いが大好きな人っていますよね。特にオッサンに多いと思います。
僕もオッサンですが…
以前は、僕も大好きでした。熱く語ったりして。でも、今は、ちょっと違った感性を持っています。

そのキッカケが、その出来事です。
とある勉強会で自社商品の販促プレゼンの練習をしました。100人くらいの前で自社商品のプレゼンを、資料を使わずに行うというものです。
結構、難しいでしょ?

そこにお菓子屋さんが参加していて、自慢のプリンのプレゼンをしました。
とても素晴らしいプレゼンだっと思います。
使っている卵が産地直送で、こだわりがあるのですが、それはサラッと紹介して、一番時間を割いたのが「顧客の生活シーン」でした。
一家団欒、食事の後に冷蔵庫から出してきて、みんなで「これ、ふわっとしていて美味しいね〜」なんて会話をしているシーンです。
聴衆が唾を飲み込んでいるのが聞こえてきました。

プリンは、その姿とネーミングの語感が合っている

ところが、アドバイザーと称する偉そうなオッサンがこう言うのです。
「せっかく、こだわりの卵を使っているのだから、生産者の「想い」を伝えなきゃダメだ」と。やり直しです。

再度行ったプレゼンでは、生産者の想い…卵の生産を通じて、この国を良くしたいだの、肩が凝るようなプレゼンに成り下がってしまいました。

僕は、感じた違和感を解消したくて同じテーブルの女性に聞きました、「どう感じました?」と。
その方の感想が痛快だった。
「なんか、仰々しすぎて私ごときが買ってはいけないような気がした。なんか、恩着せがましくて欲しくならない」

ここまでは普通の感想。

痛烈なのは、その後。

「あの偉そうなオッサン、多分モテないと思う…」

ええ〜!?

僕も気をつけようと思ったのです。
商品のプレゼンごときでモテる、モテないを判断されちゃたまらないよね 笑

多分、そのアドバイザーの脳内の優先順位は理念経営なのだと思います。アドバイスの中でも、その手の雑誌の紹介をしていましたし。

人は簡単に◯◯バカに陥ってしまいます。拠り所とする考え方が少なければ少ないほどそうなる。
だから色んな知識を入れることが大切になるわけですが、それにも限界があると思います。
目下、夢中になっている知見に偏るから。

僕は、集団の知恵を借りるのが一番だと思っています…が、それもどうか分かりません。
僕が集合知に対する信奉があるからそう思うだけなのかも知れない、そういうことです。

だからこそ、多様な知恵で検証するのが良いと考えているのです。
なんかややこしい言い方ですよね 笑

ホモサピエンスの生存戦略である集合知を活用しない手はない、そう思います。
社内には、自分が経験したことがない経験を持っている人たちがいるのだから。

思い入れは良いけど、思い込みにならないように気をつけないと、「アイツ、モテない」なんて言われちゃう(笑)

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

 


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