寿司屋の板さんがジャニーズ系だったら嫌だ。 〜デザインの大切さについて〜

お客様の気持に寄り添い、お客様との全ての接点で心地よさを提供することが大切、先日そんな事に気づく学びがありました。
先日、親友たちとプライベート合宿を行いましたが、その時に「感性のデザイン」について面白い話を聞きました。

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大自然の中の合宿でした。
最高のメンバーと最高の時を過ごしました!

商品の利便性は勿論ですが、それを使う時のユーザーの気持ちを盛り上げる演出が大切だという話です。

例えば、BMWのZ4というスポーツカーがあります。
「世界一キザなヤツが乗るクルマ」との異名を持つ、ナルシストのためのクルマですが、いちいち細部に対するこだわりがあります。

BMWに乗る時の僕の行動と、その時の心地よさを挙げると次のようになります。

「クルマを見る」→「いつ見てもセクシーやな〜」
「鍵を開ける」→「ハザードが点滅して、オレの呼びかけに応えてくれた感じがする」
「ドアを開ける」→「なぜか1cmくらい窓が開く」→「意味がわからないがカッコええ〜」
「乗り込みドアを閉める」→「1cmくらい開いた窓がザッと閉まる」→「意味がわからないがカッコええ〜」
「夜の場合、エンジンをかけてライトがつくと、一緒だけライトが上下に素早く動く」→「マシンに生命が宿ったみたいでカッコええ〜」

意味が分からないものもありますが「クルマに乗る」という行為が断然、面白くなるよね。

これが接点で心地よさを提供するということです。
しかもZ4のイメージ合った演出です。

他にもね、ダイソンの掃除機って、ゴミが溜まる部分が透明になっていて、吸い込んだゴミが見えるんです。
スケルトンってヤツね。
見た時に何も疑問に思わなかったし、妻が掃除をして「こんなにゴミが取れた〜」って騒いでいるのを聞いても何も気付かなかった。

あれ、意図してスケルトンにしているんですって。
「掃除の成果の見える化」
充実感があるでしょ?
普通は汚いものは見えないようにする。

ダイソンは掃除機だけでなく掃除のモチベーションも提供しているのです。
掃除に求める心地よさを、さらに演出しているのです。

商品・サービスの機能・性能自体に差異がない時代です。
これからは、それを使う時に「お客様が感じたい快」をさらに盛り上げる演出が大切です。

例えば、殺虫剤だったら「ブシュー」って攻撃している感覚を更に盛り上げる。
寿司屋の板さんがジャニーズ系だと嫌だ(笑)
指示ゼロ経営セミナーでは「悪の秘密結社に入ったワクワク感」を盛り上げる(笑)

あなたの商品・サービスを使う時の「快」は何だろうか?
それが分かれば盛り上げ方も見えてくると思います。
お客様との全ての接点でできる演出があるはずです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

また明日。