仕事を遊ぶ哲学…真剣と深刻を混同するな。
僕は、常々、仕事の心得として「遊ぼう」と言い続けています。
遊ぶように仕事をすることが、最も優れたパフォーマンスを発揮するからです。
しかし、いまだに昭和的な根性論を持っている人も多く「不謹慎だ」という顔をされることがあります。
おそらく、彼らは「遊ぶ=ふざけている」と捉えているのだと思います。
しかし、私たちは、子どもの頃から、時間を忘れるほどに真剣に遊んだ経験があるはずです。
真剣でありながら、心から愉しんで取り組んでいる状態です。
その時の様子を、あえて文字を表現すると、楽しいではなく「愉しい」というニュアンスです。
違い、伝わっていますかね。
専門的な知見を借りれば、「フロー」「ゾーン」というやつです。
人は、時間感覚を忘れるほど集中した時に、最高のパフォーマンスを発揮するとともに、なんとも言えない幸福感を覚えます。
と、これだけ説明しても、頭では理解できるが気持ちが納得しない人もいます。
よく話を聞くと、真剣と深刻を混同しているようです。
なぜか、私たちは深刻な顔をして取り組むことをよしとする傾向があると感じています。
例えば、僕は中学生の時に、部活中に「歯を見せるな」と指導されたことがあります。
歯を見せる=笑顔という意味なんですね。
昭和生まれであれば、笑顔でいたら叱られたという経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
もう、その認識はゴミ箱に入れて、すぐに焼却処分をすべきです。
深刻な顔で仕事をして成果があがるのは単純タスクだけです。単純タスクでは「アメとムチ」が有効で、追い込むことで効果を発揮します。アメとムチは別物だと思うかもしれませんが、外部による刺激という意味で同じ性質を持ちます。
対し、創造性の要る仕事では逆効果であることが数々の心理学研究により明らかになっています。
今、多くの仕事で創造性が求められていますので、仕事に取り組むマインドのアップデートが欠かせません。
では、どうすれば仕事を「遊び」に昇華することができるのでしょうか。
その要諦はズバリ「成功を自分でコントロールしている」という感覚を持てるようにすることです。
自分たちで考え判断し計画を立てる。
↓
役割を自分たちで決め行動する。
↓
行動した結果を自分たちで振り返り、計画を修正する。
指示ゼロ経営の基本ですね。
リーダーに信頼され仕事を任される。チームでPDCAを回す中で自分の居場所ができ仲間に感謝される。同時に、仲間に感謝できる。…そんな風になれば「遊び化」は成功です。
すると、仕事が上達し、もっと極めたいという感覚(マスタリー感覚)が生まれます。
マスタリー感覚は挑戦意欲の源です。
挑戦意欲が生まれると、「ちょい背伸び」をした仕事をしたくなります。
最初は少々キツいかもしれませんが、やがて実力が身につき愉しくできるようになります。(下の図解の「愉しい」の領域へ移る)
しかし、十分な実力がつくと、実力対し相対的に挑戦度合いが下がりますので「余裕」の領域に入ります。
やがて、目をつぶってもできるようになると「退屈」領域に入ります。

退屈は、次なる挑戦意欲が芽生える兆しです。だから、退屈のゾーンに入ったら、十分に退屈を味わうことが大切です。
このように、挑戦により成長が実感できることも、仕事を遊ぶための必須要件だと考えています。
繰り返しになりますが、深刻な顔をしていることと、真剣に取り組んでいることは違います。
仕事に夢中になり、時間を忘れるほどの愉しさを味わえる。そんな大人が増えたら、会社はもっと活気づき、仕事はもっと面白くなるのではないでしょうか。
※「記事が面白かった」という方は、是非「読者登録」を!
読者優先セミナーや無料相談など、登録者限定の秘匿情報が届きます。



