他者の言葉に心が痛くなった時こそ成長の千載一遇のチャンス

養老孟司さんの著書「バカの壁」は大変なベストセラーになりましたが、私たちはみんな「バカの壁」を通じて人と関わっています。
壁があることで相手を理解できず「どうして理解してくれないんだ」と自分の主張を押し付けようとしますが、たいてい相手も同じことを思っていて、なかなか分かり合うことができません。

人は、同じものを見てもまったく違う解釈をすることがあります。

例えば、今から1つ簡単な文章を出しますので、登場人物の年齢を当てて下さい。






「花子さんじゅうごさい」



何歳でしょうか?

「35歳」と「15歳」の2つの解釈がありますよね。
認識の違いは対応の違いを生みます。15歳であれば飲食ではアルコールはご法度になりますが、35歳と解釈した人は、その対応が理解できません。

文章の読み方の誤解はすぐに解けますが、観念や価値観はものすごく手強い。特に、経営者と社員というように立場が違う場合、それぞれの「バカの壁」によって、どうしても分かりあえず、分断してしまうこともあります。

そんな時は、相手の言う事を肯定はできなくても、頭から否定せず、「聞くだけ」でもできるようになれば上出来だと思います。

聞いていると、言葉が心にチクチクと刺さり、心が抵抗を示しますが、この時点で、成長の転機を迎えていると考えます。

「抵抗は肯定の裏返し」だからです。

僕は、読書を通じこのことを学びました。
僕は読書を習慣にはしておらず、求めた時に狂ったように読む耽るのです。読んでいる時、いつも心が痛くなります。侵入してきた新しい知識や考え方が、自分の中にある「こういうもんだ」という思考の枠にヒビを入れるからです。
こんな辛い行為は、とてもじゃないが習慣にはできません。やむにやまれず、必要になった時にしかできないのです。

痛みは肯定の裏返しなので、新しい知識を受け止めないと気持ちが悪くてしょうがなくなります。そして、受け止めた時には、すでに成長しているのです。

「わかる」とは「かわる」ことだという話を聞いたことがあります。
変われない時とは、新しい知識や意見から逃げたか、都合よく自分の思考の枠に納めたかのどちらかです。
それでは「わかる」に至ることはありません。

少し勇気が要ると思いますが、まずは「聞くだけ」を実践し、心の痛みを感じてみることから始めてみると良いかもしれません。

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