任せたのに口を出したくなった時に読むブログ

社員の自発性を破壊する簡単な方法があります。
それは、任せておいて口を出すことです。ダメ出しが一番、破壊力があります。
任せられた社員さんの気持ちを考えると分かりますが、きっと「じゃあリーダーが決めなよ。それに従うから」と悲しくなるでしょう。

特にダメ出しが続くと「もう二度と自発的に動くまい」と従属の決意をしてしまいます。

しかしリーダーの気持ちも分かります。
「このまま進めたらおかしなことになる」と分かったら口を出さずにはいられませんよね。

実は、僕のもとに寄せられる相談の中でもこの手のものが最も多いです。
リーダーからも社員さんからも。

僕は、それぞれにこう答えます。

蓋を開けたら一巻の終わり、なんてことはない。

リーダーには2つのことを確認します。
まず、リーダー自身も失敗を重ねながら成長したんじゃないか?と。
自分の経験を振り返ると気づくことが多いと思います。

多くの場合、失敗と修正を繰り返してきたはずです。
「蓋を開けたら手遅れ、一巻の終わり」ということはほとんどないのです。

やっていくうちに雲行きが怪しくなり、そこで修正を加え前に進んで今に至ったはずです。

人はそうやって成長しますし、仕事もそうやって良くなっていくものだと考えます。
特に、何が正解か分からない現代では。
完璧に計画通りなんてことは、よほどの力がある大企業じゃないと無理じゃないかな?

明らかに進む方向性が違っていればストップをかけることも必要ですが、そうでなければ「行動→修正→行動→修正」で前に進んでいけるはずです。

それでも不安な場合、それは自身の心の問題です。
その場合はカウンセラーや傾聴師を活用するという手もあります。
決して恥ずかしいことではありません。

そして、リーダーには「米澤晋也を活用してください」と伝えます。

それが次にお伝えする、社員さんの心得です。

失敗しても次に活かすことを絶対に諦めない

リーダーが任せることを躊躇する理由は、先ほどの「このまま進めたらおかしなことになる」という不安です。
僕が社員さんに伝えるのは、「リーダーと同じことを皆さんも思っているでしょ?」という確認です。
「自由気ままに進めて、会社がどうなっても良い」なんて悪魔はいませんからね。

ということは、「このまま進めたらおかしなことになる」という事に気づくことが大切だと言うことです。

それに気づけばリーダーは任せられるのだから。

1、チームで話し合いプランを立てる
2、役割分担を決め行動する
3、行動した結果を振り返り次の行動を決める→1に戻る。

失敗して失敗して失敗して失敗して、成功して、失敗して失敗して成功して失敗して成功して成功して…
このように人と組織は成長します。

やりっぱなしが成長できない一番の原因で、それではリーダーも任せることはできない…この事を社員さんに確認するのです。

何があっても任せた以上、責任はリーダーにあるということも確認します。
社員さんには諦めの悪さという責任があると。

さて、最後に。
部下が育つから任せられるのか? 育ったから任せられるのか?…卵が先か鶏が先かというような話ですが、僕は、任せるのが少しだけ先だと考えています。

任せたら失敗した、でも次に活かした→それを見てリーダーも安心して任せることが怖くなくなった→より任せることができる→上達する→より任せることができる…
この好循環に入ることが大切だと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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