「社員の願いを叶えたい」という優しい社長招く組織の弱体化

今日のブログは、ある会社での失敗事例、そして僕も同じ失敗をしたリアルな事例を紹介し、社員から不満が出た時の対処法を考えたいと思います。

ある会社の社長は40歳の時に3代目の社長に就任しました。
先代のワンマン経営を見ていたので、自分の代では民主的な経営にしようと決意していました。

まずやったことは社員の声を聞くこと。
すると予想通り、不満の声が噴出しました。
先代には怖くて言えなかったんですね。

社長は不満を言った社員さんに感謝し、こう伝えました。

「必ず改善するから待っていてくれ」

2年後、社長は窮地に立たされました。
社員さん達は、新社長なら自分の不満を解決してくれると期待しました。
しかし、全員の不満を解消するなんて無理な話なのです。

なぜならば、一度他人に解決してもらった人は、さらなる期待をし要求が大きくなっていくからです。
一番悪いことは、自分で解決せずにリーダーにすがることです。

社長だって聖徳太子じゃないんだから、一度にみんなの声を聞くことはできないし、叶えることもできません。

だから、社長が頑張れば頑張るほど、不満が増大していったのです。

僕にも同じ経験がありますが、正しい対処法は「みんなで考え解決する」ことです。

例えば、朝礼をやりたくないという不満が出たとします。
理由は「惰性でやっているから」「時間がかかる」「みんなの前で発表するのが嫌だ」というものだったとします。
普通、社長はその不満を受け対策を考えますが、指示ゼロ経営では「その不満をもとに理想のあり方をみんなで考える機会」にします。

もしからしたら何の疑問も持たずに惰性で朝礼に参加している社員さんもいるかもしれません。
あるいは不満を持ちつつも我慢して参加している人もいるかもしれません。

社員さんに「朝礼に関する疑問の意見が出た。改めて朝礼の目的と効果を考える機会を作りたい」と会議を開きます。

□何のために朝礼をやるのか?
□効果はあるのか?
□もし効果がなければ、どういう方法でやるのが良いのか?
□あるいは朝礼以外の方法はないか?

みんなで考えることです。
もし、「そういう事を考えるのがリーダーの役割でしょ?」という声が上がったら、今日のブログを読んでもらってください。

決して1人で解決しようとしないことが重要です。

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