「指示ゼロ経営」という名前から生まれる誤解を解きます

指示ゼロ経営とは、いわゆる自律型組織のことです。
しかしこの「指示ゼロ」という名前から随分と誤解されています。

□リーダーが決めてはいけない、口を出してはいけない
□マニュアルはNG

指示ゼロ経営という名前を付けた人のせいで(笑)、こんな誤解をが生じています。
今日の記事ではこれらの誤解を解きますね。

リーダーが決めてはいけない

まずはリーダーが決めてはいけないという誤解です。
経営にはリーダーにしか決められないことがあります。そういう場合はリーダーが意思決定をしてください。

他にも、社員さんが十分に育っていないために決められないということがあります。
例えば、僕は新聞店を経営してきましたが、新聞業界は衰退産業であるため新規ビジネスを興す必要があります。
しかも、急に居酒屋などの別事業をやるのではなく、新聞店の経営資源を活かした事業…例えば、地元の飲食店と組んだ宅配事業とかです。

こうしたアイデアはビジネスの知識がある人でないと難しい。
こういう課題をまだ十分に育っていない社員さんに投げると社員さんはものすごく困ります。
だからリーダーが提案した方が良い。

ただ、「決めたらからよろしく」ではなく、対話をすることです。
現状の経営はどうなっているのか?
なぜ新規事業を興す必要があるのか?
なぜその事業なのか?

情報開示をした上でしっかりと対話することです。
参画することで自分事になるのです。

マニュアルを作ってはいけない

これもよくある誤解です。
指示ゼロ経営でもマニュアルはあります。
もっと言うと作業の指示者も必要なら置きます。

指示者もマニュアルもない手術チームがあったら僕は絶対に受けませんもん 笑
指示ゼロ経営ではマニュアルを自分たちで作り、自分たちで運営、更新します。
指示者も含め話し合います。
ここが違うのです。
従来のピラミッド型組織では、指示者が作業手順を決めてきました。
指示者が決め→部下に指示を出しやらせて→マニュアルの更新を指示者が行うという手順でした。

指示ゼロ経営では指示者は「指示を出すという役割を担った人」と認識します。
別に偉いわけではない、上も下もないのです。

さて、いかがでしょうか?
指示ゼロ経営の誤解は解けましたでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

【指示ゼロ経営導入の秘訣を実践者から学ぼう!】

一番難しい導入時をどう乗り越えたのか?
指示ゼロ経営導入時にすべきこと、やってはいけないこととは?
社員数600人の会社で、「たった1人」で指示ゼロ経営導入を始めた男と、一番最初に巻き込まれたメンバー、2人が要諦を語ります。
これは必須です。