果たしてチームワークとは「頑張って良くするもの」なのか?

人間の研究をすればするほど、チームワークほど人間にとって自然なものはないと考えています。
人間の本質に合っているので頑張って作らなくても自然と形成されるものだと。

その理由は、人間が感じる「快」にあります。
人は、自分が困っている時に助けられると嬉しいものです。人の温もりに感動することもあります。
逆に、人を助けるもの気持ちが良いもの。
助けて感謝されたならば、その日の晩酌は美味しい。

人間は他人を助けば誇りを感じ、助けられれば感謝を感じる…人間はそのようにできているのです。
そして、それができている状態を「チームワークが良い状態」と言います。

僕は、詰まるところ、チームワークとは「滞りがない状態」と考えています。

チームで仕事をする際に、全体の成果を悪くする最たる原因は滞りです。
Aさん→Bさん→Cさん→Dさん→顧客
仕事はこのように流して顧客に届けていますよね?
そして、言うまでもないことですが、顧客に届けて入金されて仕事は完結します。
最後まで行って、全員が恩恵を得られるわけです。

では、仮にもし、Dさんが調子が悪くて仕事が滞ったとします。
そうなるとABCの3人が頑張れば頑張るほど、Dのさんのところに仕事が溜まります。

つまり、ABCは自分の仕事を止めてDのさんを助けるのが「全員にとって」得なことなのです。

しかし、実際の現場では、ABCは「忙しくて助けに行けない」と言います。
それは嘘ではなく本当なのですが、全体の流れが見えていれば手を止める判断をするでしょう。

助けるのも、助けられるのも好きな生き物である人間が、それをしない原因の1つは自分しか見えていないことにあります。

また、それを加速してしまうものに「個別の評価」があります。
自分に割り当てられた業務をまっとうすれば評価されるとしたら、ABCも自分の成果を最優先して絶対に手を止めません。

こうして不条理が起きる。

チームワークとは人間としてとても自然なあり方です。
もしチームワークが悪いとするならば、人間の性質を曲げてしまうほどの環境になっていることを疑うことだと思います。

チームワークとは「頑張って良くするもの」ではなく「環境で良くなるもの」そういうものだと考えます。

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