自律型組織はリーダーが「つくる」と強い意志を持つと実現しない

上手く行かない方法を体験したら、それはみんなの財産になる

「米澤さん、自律型組織の達人みたいな顔をしているけど、絶対に失敗もしてますよね?」
僕がお世話になっている方から唐突に言われました。

結構、ブログで失敗体験を書いているから知っていると思ったのですが、意外と知られていないのね…
てか、ブログ、読んでいないのね…(笑)

僕は、約20年間、自律型組織をやってきて、たくさん失敗をしました。
そして、それこそが僕の価値だと思っています。
正確に言うと、失敗ではなく、上手く行かない方法を身をもって知ったのだから、それは成功と言っても良いと思います。

本当に、やってみて分かったことがあります。
その方からは、僕の経験をもとに自律型組織を学ぶセミナーをやろうという話になったのです。

「実践の物語から学ぶ自律型組織の実務」

自律型組織に関心がある方にはすごく役立つと思います。

今日の記事では、その一部をご紹介したいと思います。

自律型組織は『つくる』という発想で失敗する

自律型組織は森の生態系みたいなものです。
森では、多様で無数の生き物が関わり合いながら想い想いに働くことで森を形成しています。
個が全体を、全体が個を支えながら、変化に適応して存続し続けています。
これは誰かの手で作られたものではなく「自分たちでなった」もの。

自律型組織はリーダーが「つくる」と強い意志と指導力を持つことで遠ざかることがあります。
そもそも誰かの手で作られたものを「自律的」とは言いませんよね?

「つくる」ではなく「なる」と捉えることが大切だと思う。

これは森の生態系で考えると分かりやすいと思います。

森の木々には「クラウンシャイネス」という能力があります。
いわば「木々たちのソーシャルディスタンス」で、木々が枝葉を伸ばしても、日光が入ってくる隙間をつくるのです。
すごくないですか?

もしかしたら、太古の昔、空を塞いでしまい痛い思いをして学んだのかもしれません。

これを管理者が仕切れば、木々たちからこの能力を根こそぎ奪ってしまう可能性があります。

1人1人が想い想いに活動しながらも、持続可能な全体最適を生み出す力がある、それを信頼すること。
時に失敗、痛い目に遭いながら成長していく力があることを信頼することが、自律型組織の育成には欠かせません。

僕の失敗は、これから全体最適に向かい動き出そうとしている集団に対し、「これはダメ」「あれをした方が良い」と余計な世話を焼いたことでした。

今日の失敗体験は以上です。
機会があれば、後日「指示命令をやめて任せれば自律型組織になると思っていた」「自立した個が集まれば自律型組織になると思っていた」という間違いを紹介しますね。

さて、冒頭のセミナーは久しぶりの東京開催ですごく楽しみにしています。
9月16日、遊びに来てね!
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