会社の繁栄を願うなら社員が仕事から得られる幸福を向上させよ

創造性は仕事から幸福を得られる環境で発動される

「仕事から幸せを感じる」…今ほどこの重要性が問われている時代はないと思います。
その理由は、幸福感は創造性の源だからです。
今は創造性がないと商売ができない、そう言っても過言じゃないと思います。

その理由は、生活者が求めるものが心の豊かさという目に見えないものに移り変わっているから。
モノがない時代から一通りのモノは揃った、より高性能なモノも手に入れた…
もうテレビは4Kは当たり前、「じゃあ8Kでどうだ!」って言われても「もういいよ…」という人が多いと思います。

一方で、機能をあえて制限して成功したGoProがあります。
あれって「自分がつくり出した動きを他人に自慢したい」という欲求に応えたのだと思います。

数値で表せられない、目に見えない、そんな豊かさを生み出すには相当な創造性が必要で、それは仕事から幸福を得られる環境で発動されます。

カリフォルニア州立大学・リュボミアスキー教授の研究では、幸福度の高い従業員はそうでない従業員に比べ、創造性が3倍も高いという結果を得ました。

では、幸せな働き方とはどんなものか?
自分で仕事を創造できる、頑張りが賃金に反映される、人間関係が良い…
様々だと思いますが、僕は「感謝の気持ちをもって働けること」これに勝るものはないと考えています。

これは僕の価値観ではありません。
多くの人がやり甲斐の先に到達する境地、自分が経営してきた会社やクライントさんを見てきての結論です。

自分の能力が他者の役に立つ。他者の支援で自分の能力が活きる

幸福の研究に関して、同志社大学と神戸大学の共同研究チームが「自己決定」(自分で決められる)が幸福感に大きな影響を与えることを突き止めました。
最も影響を与えるのが「健康」次いで「人間関係」「自己決定」「所得」でした。
これまで、所得の方が影響が大きかったそうですが、時代の変化、価値観の変化で変わってきたのかもしれません。

仕事で言えば、自分で決められる喜びは格別だと思います。
上が決めたことをこなすのではなく、やることを自分で決められると愉しくなります。

しかし、これは感謝へのスタートラインに過ぎません。
ここからが本番。

自分で仕事を決められると自分の得意、才能が活きるようになりますよね。
「自分じゃなきゃ」という誇りが生まれます。
しかし、仕事は1人ではできません。
そこで成果を上げるチームは共創・協働を起こします。
それは、自分にはできない事を、仲間が支援してくれるという相互関係で成り立ちます。

例えば、飛び抜けたアイデアを出すのが得意な人は、結構、実務・段取りが苦手だったりします。
それを、段取りが得意な人と共創すれば互いの良さが活きプロジェクトは上手くいきます。

その時に深い感謝の気持ちが生まれるのだと思います。

「自分の能力が他者の役に立った+他者の支援で自分の能力が活きた」

この組み合わせが起きた時に、心の奥底からしみじみと感謝の気持が湧き上がるのだと思います。

まとめると…
□創造性は企業の未来を切り拓く重要要件
□幸福感が創造性の源
□自分で決め、得意や才能を活かし仕事を創造できる
□自分の能力が他者の役に立った+他者の支援で自分の能力が活きた

スタッフの幸福度を企業繁栄のモノサシにする時代だと思います。

それでは今日の幸せに仕事をしましょう。

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