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褒めて伸ばすと自立しない社員が育つ

常に褒める人がいないとヤル気が起きなくなる

おはようございます。
昨日は、岩手県大槌町で夢新聞教室を行いました。
前回行ったのは2年前、少しだけ復興してはいましたが、その道は果てしなく遠いと感じました。

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復興にはまだまだ時間がかかりそうです

さて、今日はよく言われる「褒めて伸ばす」について考えたいと思います。
社員の良い部分を見つけて褒めることはリーダーの重要な仕事というのが定説になりつつありますが、僕はそれに異論を持っています。
ただし、自律型組織を創るという視点でですが。

子どもは褒められなくてもゲームに熱中する

よく、親が子どもに「ゲームにかける情熱を少しは勉強に注いで欲しい」と言いますよね?
すごく分かるな〜、その気持ち。
でも、嘆きたくなる気持ちは分かりますが、そこに自発性の発揮にとって重要なヒントが隠されています。

だって、ゲームは言われなくても自発的に取り組むでしょ?
なぜでしょうか?
当たり前の話ですが、楽しいからです。
楽しいこと、もっと正確に言えば、自分にとって意義のあることは他人に言われなくてもやるし、褒められなくてもやりますよね。

人は生来的に自発的で積極的であるということです。

それがなぜ、こと勉強や仕事となると信じられないくらいに消極的になってしまうかというと、つまらないからです(笑)
だから、自発性の発揮にとって「仕事の楽しい化」は必須の要件になります。
その方法については今回は割愛しますが、もう1つ自発性の発揮にとって大切な要件があります。
それは自分でやると決めたという事実。
ゲームをやめさせる最も有効な方法は、毎日毎日、「今日はちゃんとゲームをやったの?」と問い詰め、キッチリやらせることだと思います(笑)
そして、ちゃんとやったら「よくやったわね〜」と褒めること。
そうすると、褒められなくなった時に、やる意味をなくしやめてしまうはずです。

褒める人がいないとヤル気が起きない人材になる

僕にも同じような経験があります。
小学校の時の先生が、僕のことをよく褒めてくれました。
本当によく観察してくれて、ことある毎に褒めた。
僕は、その先生に褒められたくて頑張りました。
楽しくないことにも積極的に取り組めた。

しかし、進級して担任が変わった時に、ヤル気をなくしてしまいました。
何が起きたか分かりますよね?
前の先生ほどマメに褒めてくれなったからです。
モチベーションの唯一の柱を失ってしまったので、心にポッカリと穴が空いたような虚無感を覚えました。

まあ、結果的に言えば、そのお陰で僕は、自分で納得してやるという習慣を身につけることができたんですがね。

これが褒めて育てることの危険性です。
褒める人がいないとヤル気にならないってこと。
褒めなくても自発的に取り組む、仕事をそんな楽しいものに変えること、そしてそれを自分の意思決定で行う方が、長期的に見たらはるかに効率的だと考えます。

「褒めて伸ばす」そのコントロール意識をやめること

そもそもですが、なぜそんなに頑張って褒めるのかと言えば、ヤル気になってほしいからです。
つまりコントロールの意図があります。

そこから脱却すると、本当に褒めることが少なくなります。
それじゃ冷たくない?と感じるかもしれませんが、その代わり増えるのが社員の仕事ぶりに驚いたり、感謝したり、そんな「意図なきリアクション」です。
褒める行為と何が違うかと言えば、受け取る社員の感じ方です。
褒められた場合、文字通り「褒められた」と感じますが、驚いた場合は「驚かせてやった」という積極的な満足感があります。
驚かれなかった場合でも、がっかりはしますが、「驚いてくれないからヤル気を無くした」とはなりづらい。

ご理解いただけます?この違い。

僕は、コントロールの意図がない賞賛を「おひねり」と呼んでいます。
よく技芸の世界で、素晴らしい仕事に対し「ブラボー」って飛んでくるアレです。

おひねりは主体が実行者にありますもんね。
自律型組織をつくるには、仕組みも大切ですが、社長の精神的態度も大きく影響しますから、社長こそ常に自分の内面を見る習慣が必要だと思います。

修行に近いですね(笑)

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです。

それではまた明日!

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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