現状認識の罠。今をどう捉えるかで発展も衰退も決まる。

課題は多いけれど、確実に良くなっていきます

おはようございます。
最近、色んな会議で偉い方の挨拶を聞いていて、思うことがあります。
なんで「取り巻く環境は日に日に厳しくなる」と言うのか?ってこと。

言うでしょ?
これって、すごくややこしい前提を作ってしまって、それ故に物事が上手く進まなくなるんじゃないかと思います。

例えば、PTAで「子どもを取り巻く環境は一層…」なんて言われると、「そうか!現状は悪い環境なんだ…」って前提ができる。
果たしてそうかと言えばそうでもない。
今の子どもは、僕たちの頃とは違い「女のくせに」なんてことは言いません。
それ以外にも、とても良くなっていると思います。

さらに言えば、子どもの成績を確実に落とす方法があるという話があります。
それは親が先生の悪口を言うということ。
「悪い先生に習っている」という前提の下で子どもの成績が伸びるわけがありませんよね。

企業においても、「我が社、業界を取り巻く環境はますます厳しくなっている」と言います。
僕は、こう解釈しています。
世の中は非常に良くなっている。しかし、それに我が社が提供するサービスや在り方が合っていないと。

昔はモノがなかったが、今はある。
モノに満たされたら贅沢がしたくなった。
でも、今は贅沢ではなく、精神的な豊かさを求めるようになった。

僕の親友が業界団体の総会の席で素晴らしいスピーチをしました。
現状は厳しいなんてことを言わない代わりに、生活者の感性の変容に対応するために、どうすればいいか具体的な指針を示しました。「モノを仕入れて売る」という発想から「顧客の幸せを創造する」という発想転換を提案したのです。

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物事は時間とともに良くなるというが自然の法則。

その前提に立った上で課題を解決するという発想が一番成果を上げると思います。
企業で言えば、リーダーの現状認識になります。
課題を解決しても、また新たな課題は出てくるものです。
社会が進化している以上は。
いつも問題だからけのように思えてしまいますが、確実に進歩しているのです。

「非常に良くなった。そして新たな課題に直面している。でも、それは進化のためのギフトだ」そんな挨拶をしたいですね。

「きっと良くなる」

それは無責任な楽天主義ではなく、大いなる存在に対する信頼をベースにしたものです。

どんどん良くなっていきますよ!

そのために全力を注ぎましょうね。