社長の言葉は現実化する。人材育成と組織づくりは「社長の言葉」で決まる。

人材育成と組織づくりは「社長の言葉」で決まる、そう確信しています。
社長の言葉に、どこか社員の実力や行動を否定する「まだダメ」「もっと」の匂いがあると育ちません。
「良くなっているぞ!」のニュアンスがある時には、さらにそういう行動が増えます。
 
「言葉にした通りの組織がなる」…今日はそのことを考えますね。
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みんなが達成を望む目的・目標があれば組織は自律的に動く

社員に自発性がない、チームワークが悪いと言うのは嘘です。
本当に嘘です。
普段、どう見てもそう見えない組織でも嘘です。
 
例えばね、社長が不在の時に社内で火災が発生したとします。
その時に「すぐに社長に電話をして指示を仰がなくちゃ」ってなりますか?(笑)
間違いなく、水をかける人、119通報をする人、避難を促す人…自然に役割が決まり行動するはずです。
人は、そもそも自発的だし、組織は自律的に動けるのです。
 
環境で決まるということ。
なので、社長は社員を嘆く前に自律性が発動しない環境であることに意識を向けるべき。
 
じゃあ、どういう環境であれば集団に自律性が発動するのか?
火事の例が分かりやすいと思います。
 
1、共通の目的(火災を何とかする)
2、その実現をみんなが強く望んでいる(そうしたい、もしくは、そうしないと困る)
 
みんなが達成を望む目的・目標の設定は社員教育の何倍も大切だと考えます。
これを強い危機下ではなく、平常時に行うのが上手い経営です。

社長が口にする言葉は、それをもう一度言いたくなるような現実を引き寄せる

さて、社長の言葉に話を戻しますね。
チームメンバーの大半は「みんながやっていることをやる」という行動原理を持っています。
ここで言う「みんな」は全員ではなく、40%ほどです。
これに関してはこの記事を参考にしてね。
みんなが達成を望む目的に向かい、自発的に動き出すのは全体の数パーセントです。
それが2割に達すると多数派の中から、彼らの行動を真似する人が出てムーブメントが加速するという仕組みになっています。
 
このムーブメントを加速するにあたり社長の言葉は大きな影響を及ぼします。
「ダメ」と嘆く社長は、やっていない人に目が行っているのです。
「良くなっているぞ!」という言う社長は、やっている人に目が行っている。
 
社長がやっている人に目を向けると、みんなの目もやっている人に向くでしょ?
それが伝播を促すというわけです。
 
よく「社員間に温度差がある」という話を聞きますが、それは決して異常なことでも悪いことでもなく、伝播するわけなので当然のことです。
伝播のメカニズムを知らないと、つい温度の低い社員が気になりイライラしてしまいますが、それが伝播を停滞される原因になっているんだよね。
 
・温度差があることが正常だと心得る。
・やっている人に目を向ける。
・やっている人の行動を全体に紹介し「良くなっているぞ!」とアナウンスする。
 
この心がけでチームは素晴らしく活性化するはずです。
 
社長が口にする言葉には「それを言うと、その言葉をもう一度言いたくなるような現実を引き寄せる」…そんな法則があるようです。
 
どんな言葉をもう一度言いたいでしょうか?
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。