未来の名刺を作ってみる。
通常、名刺には「今やっていること」が書かれていますが、裏面にでも「未来の名刺」を印刷したら面白いと思っています。
この発想のきっかけになったのが、僕が主宰する「夢新聞協会」で行っている夢新聞ワークです。
夢新聞とは、将来、自分の夢が実現し、活躍が新聞に載ったと仮定して、その記事を手作りするワークショップです。未来の日付を入れ、文章はすべて完了形で書きます。
主に、小中学校のキャリア教育で実施することが多いのですが、企業でも開催しています。

企業で行うようになったキッカケは、多くの企業で、社長の方針やビジョンが社員に伝わらないという課題を抱えていたからです。
経営計画発表会で、社長が練りに練ったプランを熱く発表しても、社員さんは一週間もすれば、目標はおろかスローガンすら忘れていることが多いのです。
それは社員がだらしないからでしょうか。
そうではなく、計画に参画していないことが原因なのです。人は、参画した分だけ、その未来を「自分事」にするのです。
ならば、全員参画のもと、計画書を夢新聞の形で作れば効果があると考えたのです。
自分たちが「この新聞(雑誌)に載りたい」と思うメディアを1つ選び、それに数年後に載ったと仮定して、その紙面を作ります。(全員で一作品を作る)
文章はすべて完了形、絵や写真も載せます。
新聞に載るということは、それなりに社会性のある取り組みをしなければなりません。
その上で…
・売上、売上総利益、経常利益などの数値
・これらを実現するまでのプロセス(物語)
・どんな価値を生み出し、どんな顧客に、どのような方法で販売したか?
・社内の様子の変化(離職率が下がったなど)
・賃金がどうなったか?
・紙面に社員1人1人が登場し、どんな活躍をし、どんな幸せを手にしているか?
新聞の制作作業を通じ、計画を遂行しているようなリアリティを味わうことができます。 また、制作を通じチームワークも鍛えらます。
つまり、夢新聞の本質は「新聞をつくること」ではなく、未来を具体的な姿にして、みんなで共有することなのです。

ある企業では、新聞の一面を名刺の裏に印刷してお客様に配っています。
新聞になっていると興味を惹きますし、お客様にとっても魅力的な未来が描かれているので、共感を得ることができます。
夢新聞を採用に活用している企業もあります。
応募者に夢新聞を読んでもらい、その物語に自分が貢献する新たな1ページを書いてもらいます。
そこには、その人の共感度や創造性、仕事の丁寧さなどが表れるんですよね。
すみません。夢新聞の自慢になってしまいましたね。
なにも新聞の形でなくても、未来の姿を表現するツールがあれば良いということで、使う頻度の高い名刺が最適だと思ったのです。
名刺で、未来の事業の姿を表現してみるということ。
未来を言葉にすると、未来が少し具体的になります。
未来を誰かに語ると、未来が共有されます。
そして、未来に共感してくれる人が現れると、その未来は一人の夢ではなくなります。
あなたの名刺には未来をイメージさせる何かがあるでしょうか。
「今はこんなことをしていますが、今後はこうなる予定です」なんて言葉を添えながら名刺交換をしたら斬新だと思うのですが、いかがでしょうか。
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