高校野球児に丸坊主が減らない理由から、企業のイノベーション停滞を考察する

夏の甲子園で、慶應義塾高校が「普通の髪型」だということで異端児扱いされるという異常事態が起きています。
今日に至るまで、高校野球児のほとんどは丸刈りです。それが普通過ぎて、何も違和感を覚えませんでしたが、改めて考えると変ですよね?

まさかとは思いますが、慶應義塾高校野球部の「普通の髪型」を見て、「けしからーん」なんて言う石器人がいないことを祈ります。
と懸念していたら、ネット上にいると息子が教えてくれました。

やれやれ…

実は、僕も高校1年生の時に丸刈りにさせられました。
停学処分を受けた…わけじゃないですよ。テニス部の伝統で1年生は丸刈りという規則があったのです。
丸刈りにした日に、薬局に行き育毛剤「薬用紫電改」を買いましたが、まったくの用途違いであることを知ったのは高校を卒業してからです(笑)

高校野児が丸刈りなのには歴史的な背景があります。
明治4年に政府が布告した散髪脱刀令により「男子は坊主頭」が一般化したという背景があります。
その後、太平洋戦争時に、「国を上げて戦っている時に学生が野球なんぞにうつつを抜かしているとはけしからん」という声が上がります。その時に、早稲田大学野球部の飛田穂洲監督が、「野球は軍隊式訓練にもつながる」と主張することで開催が継続されたという経緯があります。
だから、丸刈り、厳しい上下関係、千本ノック、勝利至上主義、大リーガー養成ギブス(これは違うかw)が強化されたと言います。

丸刈りでなければならない理由なんてないのです。

しかし、中には「野球に打ち込む覚悟のために必要」と言う人がいるようですが、それなら社会人だってやればいいのにと思います。

実は、丸刈りがいつまでも続く最大の理由は、「みんながやっているから」です。
加え、高野連の伝統好きがあると考えます。
影響力を持っている人(団体)が保守的だと、傘下にいる側はm波風立てたくないので無難を選んでしまいます。

同じことは企業でも起きます。
日本の経営者には生え抜きが多いと言います。コンサルティング会社「Strategy&」の 「2018年 CEO承継調査」によると、日本のCEOの97%が内部昇格だということが分かっています。
また、82%が他企業で働いた経験がありません。
固定観念ができる上に、しがらみに縛られイノベーションは起きづらいと思います。

連綿と伝統を引き継いでいく中には、丸刈りに匹敵する無意味なものもあるかもしれません。

そういう意味では、中小企業の後継社長には希望が持てます。
多くの人が他企業で働いてから入社しますし、先代の経営の問題点を間近で見て、自分の代で改革しようとする人が多くいます。
僕のセミナーを受講する方の多くも後継社長です。

今があるのは先人のやり方が正しかったからです。
先人に感謝しつつも、伝統に疑いを持つ目が必要だと思います。

ちなみに、今年(2023年)の夏の甲子園では、ベスト8のうち3校が丸刈りじゃないみたいですよ。

というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください。

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