「可愛い子には旅をさせよ」を経営で考えてみた

経営者は責任意識が非常の強いので、「自分の手でなんとかせねば」と力んでしまう事が多いと思います。
何かあると、1人で、あるいは経営陣で一生懸命に対策を考えます。
以前は、僕もその場に呼ばれて入ることもありました。
しかし、今は入りません。

なぜならば、そこには僕じゃなく社員さんが入るべきだからです。
問題の中には社長にしか解決できないことがありますが、多くの問題は社員さんが入るべきです。
社員さんに関係のある事なのに、経営陣だけで考えてしまうから社員さんが他人事になるのです。

愛情の名のもとに、部下が自ら機会を奪ってはいやしないか?

そもそも経営陣という言葉に疑問を持っています。
まるで、考えるのは経営陣、実行するのは社員…頭脳と手足みたいな関係性だと感じるのです。

これと同じ構図を、僕はPTAで体験しました。
2014年に長野県のPTA連合会の役をやらせていただきました。
ある日、県の教育委員会の人も来て、子どものLINEの使い方に関する検討会が開かれました。
LINEを介する被害は今でも後を絶ちませんよね。
変態オヤジに騙されたり、イジメの場にさえなっています。
使い方には十分な注意が必要です。

その会議は2時間にも及びました。
県のPTAに選ばれる人たちですので、非常に意識が高く、議論は白熱しました。

でも、僕は途中で考えるのを止めました。なんだか違和感を感じたのです。
僕があまりにも黙っているので、司会の方が「米澤さん、何かないですか?」と振りました。

思わず口にした言葉で、僕自身が違和感の正体に気付きました。

「この場に子ども達を呼んだらどうかと思います」

一瞬、室内に「?」が飛び交いましたが、すぐに頷く人が出ました。
LINEを使うのは子ども達です。主体は子ども達。
だったら子ども達が自分たちで「どう使うべきか?」を考える方が効果があるはずです。

僕が感じた違和感は、大人たちが愛情の名のもとに、その機会を奪っていると感じたことにあります。
あるいは、もしかしたら、子ども達には解決できないと思っているのかもしれません。

問題は、経営陣だけで考えずに、「チームで」考える

人を子ども扱いすると、子どもが育ちます。
子ども扱いというのは…
「上の者がプランを立てる」→「それを下の者にやらせる」→「やった結果は上がチェックし、不具合があれば新しいプランを考える」→「また下の者にやらせる」…

子どもは自分で決めていないので自分事にはなりません。
なので、内発的なモチベーションはない。
だから、親はご褒美をあげる必要があります。別のモチベーションを設定しないと行動しないからです。

一人前という言葉を僕は、こう定義しています。
「自分でプランする」→「自分で実行する」→「自分でチェックし改善する」
この一連をできる人が一人前と考えています。

そして、一人前はどうすれば育つのかといえば、取りも直さず「相手を一人前として扱う」ことです。
いつまでもお膳立てしていたら、いつまで経っても一人前は育ちません。

昔から「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、こういう事だと思います。

しかし、「まだ十分に育っていないのに任せるのは危険だ」という考えもあります。
卵が先か鶏が先か?という話です。

この疑問の対策は「チームでやる」ことです。
1人1人を見れば、成熟度に差はありますが、チームの中にはある部分に詳しい人がいます。
(全員が新人だったら話は別ですが…)
その人を中心に『学び合い』をすることが最も有効だと考えるのです。

例えば、先程のLINEの件で言えば、クラスで考え理想の使い方を決めます。
1人では難しい課題でも、三人寄れば文殊の知恵で行えば、素晴らしいアイデアが出ます。
1人で決めたことは破りやすいですが、チームで決めたことは守ります。

「自分たちでプランする」→「自分たちで実行する」→「自分たちでチェックし改善する」

社内で起きている事に関係ない人はいません。
問題は、経営陣だけで考えずに、「チームで」考えることが強い組織になる一番の方法だと考えています。

それでは今日も素敵な1日を!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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